
東京都唯一の日本百名山である雲取山に登りました。どうしても2017年のうちに雲取山に登りたかった理由ー
それは、雲取山の標高が2017mだからです!
アルプスのシーズンも終わった11月、のんびりテント泊登山にうってつけなのも雲取山です。
今回は、紅葉狩り・温泉付きの贅沢プランで登りました。今回のパートナーは、わたしに山を教えてくれた師匠です!
この記事に書いてあること
登山データー
登山日付 | 2017年11月4日 |
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天候 | 晴れ |
最低気温 | 1℃ |
最高気温 | 10℃ |
トータル時間 | 4時間15分 ※休憩:なし |
ルート | 小袖乗越【駐車場】(9:45)・・・お祭(10:10)・・・塩沢橋(12:00)・・・林道終点(13:15)・・・三条の湯(14:00)【テント泊】 |
登山日付 | 2017年11月5日 |
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天候 | 晴れ |
最低気温 | -5℃ |
最高気温 | 3℃ |
トータル時間 |
10時間※休憩:1.5時間 |
ルート | 三条の湯(5:20)・・・青岩鍾乳洞分岐(5:40)・・・三条ダルミ(7:40)・・・雲取山(8:10-8:45)・・・三条ダルミ(9:00)・・・青岩鍾乳洞分岐(10:45)・・・三条の湯(11:00-12:00)・・・林道終点(12:30)・・・塩沢橋(13:30)・・・お祭(14:50)・・・小袖乗越(15:20) |
服装・持ち物
- ザック:Zero Point(55L)
- シューズ:MAMMUT
- 服装:半袖、長袖のインナー、長ズボン
- レインウェア上下
- フリース
- ダウン
- 手ぬぐい
- ゲイター
- キャップ
- ニット帽
- 手袋(防寒用の薄手のものと防水用の厚手のもの)
- タイツ(寝るとき用)
- くつ下(寝るとき用)
- 2日目の着替え
- タオル(温泉用)
- 水のいらないシャンプー
- 汗拭きシート
- 化粧品+化粧品落としシート
- ホッカイロ(貼る用と貼らない用)
- バーナー・クッカー
- テント
- 寝袋
- マット
- グランドシート
- サンダル(テント用)
- 椅子
- 耳栓
- 行動食(じゃがりこ、せんべい、ドライマンゴー1袋、クッキー、塩タブレット)
- 飲みもの1L
- 1日目の夕食
- 2日目の朝食
- 2日目の昼食
雲取山ってどんな山?
東京都・埼玉県・山梨県の県境にある標高2017mの日本百名山です。1都2県にまたがっていますが、山頂は東京都奥多摩町にあります。
展望が良く、天気が良ければ山頂からは富士山や南アルプスなどを見ることができます。
今や人気のパワースポットになっている三峰神社がある三峰山は、三山からなる総称で、そのひとつが雲取山です。ちなみに、ほかの2つは妙法ヶ岳と白岩山です。
雲取山頂を目指すルートはたくさんあり、一番ポピュラーなのは、「お祭」から七ツ石山を通るルートだと思います。
理由としては、交通の便がよいからではないでしょうか。
「お祭」というのはバス停の名前ですが、奥多摩駅からバスが出ているので、公共交通機関で行けます。
また、三峰山から登るルートもあります。「山と高原地図」を見ていると、展望が良く、いくつかの山を越える面白いルートのようですが、なんせ交通の便は今ひとつ。
まず三峰神社までは行くのが一苦労。西武秩父駅から三峰神社までバスが出ているので、西武秩父駅に行きやすいひとは良いかもしれません。
今回は、テント泊がしたかったのと、のんびり紅葉を眺めたかったので、三条の湯を拠点として雲取山に登るルートを選びました。
平坦な道でハイキング気分の小袖乗越→林道終点(所要時間:3時間半)
駐車場に着いたのが9時半過ぎ。
雲取山のポピュラーなルートはコースタイムが長いため、みんな早朝に登り始めます。
そのため、この時間帯から登り始める登山客はわたしたちだけでした。
登山口であるお祭りに駐車場はないので(路肩に駐車スペースはあるらしい)、小袖乗越にある駐車場に止めました。
テントを担いで登山開始。
とはいえ、小袖乗越からお祭りまではコンクリートを歩きます。
歩いて20分~30分ほどですが、三条の湯でゆっくりする用の椅子とテントを担いでいるので、結構重たい・・・
疲れたくないのでのんびり歩きました。
お祭りからいよいよ登山開始!
と思いきや、またも平坦な林道です。
紅葉が綺麗です。林道終点までの3時間半はこんな道が続きます。
景色もすばらしいです。三条の湯までは3分の1以上がこのような平坦な道です。
三条の湯までのルートに沿って、「後山川」という川が流れています。
水の音を聴きながら歩けるのも清涼感があって魅力のひとつ。
林道終点まで来ると、ガードレールもなくなり登山道らしくなります。
ここから三条の湯までは約45分。ようやくアップダウンが出てきます。下るほうが多い印象です。
お祭りから林道終点までは平坦な道と思いきや、ちょっとずつ標高を上げてきた模様。
橋が見えてきました!
この橋を越えて、30分行かないうちに、テント場が見えてきます。
今日はほぼハイキング、45分だけ頑張り、三条の湯に到着です。
テント場は川の側にあり、小屋はそこから少し登ったところにあります。
テント場から小屋を見上げるとこんな感じ。小屋が結構上の方に建っているのがわかります。
まずはテントの設置です。小屋で受付を済ませて設営開始。
ちなみに幕営料は大人700円です(小学生は400円と書いてあるので、中学生から大人料金のようです。幼児は無料)。
早めに出発すればよかった1日目と小屋の様子
1日目のコースタイムが4時間ちょっとなので、のんびりめに出発しましたが、紅葉の時期の週末。
テント場、そりゃ混みますね・・・
川のそばで石もゴロゴロしてるので、スペースは広いように見えて小屋のHPでは「15張」となっています。
そしていい場所は限られているようです。
パートナーとは近くに立てられなかったので、少し離れた川の側に立てました。
川の音が結構大きく、椅子に座って眺めている分には良さそうですが、寝られるか心配なほど。
パートナーから耳栓を持ってくるように言われていましたが、このためか!
椅子も設置して、リラックススペース設置完了。
やっとお昼ごはんです。お昼ごはんは小屋でカレーをいただきました。
小屋も今日は満室、布団は1人1つ使えないだろうとのこと。
ここの小屋の魅力は、何て言ったって温泉です。源泉10℃の鉱泉を水力発電と薪を使って沸かしているそうです。
石鹸、シャンプーは使えません。
平日と土曜日はお昼頃から、日曜日と祭日は午前10時頃から午後8時半まで入浴できます。テント泊のひとも400円払えば入れます。
小屋泊のひとは、宿泊料に含まれているようです。
のんびり紅葉観賞タイムと夕食、からの温泉
テント設営が終わると、夕食まで何もすることはありません。ミルクティーを飲みながらリラックスタイム。最高の贅沢です。
テント場からの紅葉はこんな感じです。
そうこうしている間に日が落ちてきたので、暗くなる前に夕食の支度をしました。
今日のメニューはポトフ。
「じっくりことこと」シリーズのコンソメスープを2袋使って、あらかじめ切ってきた野菜とソーセージを茹でてあっという間に完成!
日が落ちると、一気に気温が下がります。テント泊では、スープなどあたたかいものを身体に入れるのと入れないのとでは結構変わってきます。
食後のお茶を飲んだら、いざ温泉へ!山に来て、寝る前に温泉に入れるなんてかなりの贅沢です。
温度もちょうどよく、身体がじんわり温まりました。
わたしは寒がりなので、この時期のテント泊、この温泉がなければ寒くて寝られなかったかもしれません。
2日目:三条の湯→山頂(所要時間:約3時間)
朝4時半に起きて、お茶漬けとお茶をお腹に入れて、雲取山山頂目指して出発。
山頂へは、小屋の横にある登山道から行きます。
登りはじめは暗かったのですが、30分もしないうちに朝日が差し込んできました。
木に覆われた登山道ですが、青岩鍾乳洞分岐から20分~30分くらいで水無尾根に出ます。
この尾根から遠くの山々が見渡せて、ちょうどモルゲンロートになっていました。
再び樹林帯に。カラマツらしいです。登山道は整備されていて歩きやすいです。
登りはじめて約2時間半ほどで三条ダルミに出ます。
山頂まではあと30分くらいです。
そしてついに山頂へ。
山頂に着いたのは、8時過ぎでしたが、すでにたくさんのひとがいました。でも雲取山の山頂は広いので大丈夫。
山頂の標識とは別に「雲取山西暦2017年記念」という看板がありました。
ずいぶんご立派ですが、2017年限定の看板なのだろうか・・・
サーモスに入れてきたお茶を飲んで一息タイムです。
この日の服装は、長袖のインナーシャツと半袖のTシャツ、フリースにネックウォーマーでしたが、天気がよかったとはいえ、じっとしていると結構寒いです。
山頂からは富士山も見えます。
2017年に、しかもテント泊で来れてよかったな。満足感でいっぱいになりながら下山開始です。
ひたすら下る山頂→三条の湯(所要時間:2時間15分)
下山は、来た道を引き返します。
太陽が完全に昇り、かといってそんなに暑くはなく気持ちのよいハイキングです。
歩きやすい道ではありますが、結構退屈です。
紅葉を見ながら下れたのでまだいいですが、このシーズン以外は来なくてもいいかな、と思ってしまった・・・
お昼ごはん、からのテント撤収、そして下山(所要時間:3時間20分)
山頂から約2時間ちょっとで三条の湯に戻ってきました。
お昼ごはんはパパっとカップラーメンで済ませました。
テントを撤収し、再び下山開始です。
ここからも、来た道を引き返します。
開始から30分くらいは上りなので少しきついですが、あとは平坦な道です。
ここも長くて退屈な道。
ただし、1日目より2日目のほうが天気がよかったので、紅葉も青空に映えてより見応えがありました。
下りが単調だと、下山したあと「まだ山にいたい!」という気持ちより、「ようやく終わったー」という気持ちのほうが強いですが、このルートはまさにそんな感じです。
まとめ
三条の湯からのルートは、小学生中学年くらいなら子どもでも雲取山に登ることができるルートででした。
子どもとハイキングしてテント泊をするのも楽しそうです。
はじめてのテント泊やのんびり登山をしたいひとにもおすすめです。