
ひょんなことから急遽、乗鞍岳に登ることになりました。
名古屋に住む友人と名古屋で合流し、長野県と岐阜県にまたがる恵那山に登る予定でした。
しかし、友人の体調がよくなく、軽めの山なら大丈夫ということで、乗鞍岳に変更したのでした。
途中で変更したのですが、恵那山と乗鞍岳、全然近くなかったです(笑)
到着時間が遅く、ドタドタ上ってバタバタ下るドタバタ登山でした。
この記事に書いてあること
登山データー
登山日付 | 2018年7月21日 |
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天候 | 晴れ |
最低気温 | 13.7℃(山頂) |
最高気温 | 4.6℃(山頂) |
標高差 | 325m |
トータル時間 | 約2時間 ※休憩:無し |
ルート | 乗鞍畳平(14:15)・・・鶴ヶ池(14:25)・・・肩ノ小屋(14:45)・・・山頂(15:15)・・・肩ノ小屋(15:50)・・・鶴ヶ池(16:10)・・・乗鞍畳平(16:15) |
主な服装・持ち物
- ザック:North Face・30L
- シューズ:MAMMUT
- 服装:半袖、長袖インナー、長ズボン
- レインウェア上下
- フリース
- キャップ(ゴアテックス)
- 手袋(防水用の厚いもの)
- 温泉セット
- 行動食(じゃがりこ、クッキー、せんべい、塩タブレット)
- 飲みもの2L
乗鞍岳はどんな山?
乗鞍岳は、長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる山々の総称です。主峰は標高3026mの剣ヶ峰です。
ちなみに剣ヶ峰という名前が主峰の山は結構ありますね。はじまりはもちろん富士山です。
標高3000mを越える乗鞍岳は日本百名山のひとつです。
日本で19番目に高い山ですが、手軽に行ける3000m級の山ではNo.1ではないかなと思います。
標高差300m、往復2時間半くらいで登れちゃうので、ハイキングに来るひとも多いです。
また、乗鞍岳に登らずとも、乗鞍岳周辺には見所がたくさんあります。
エメラルドグリーンに輝く鶴ヶ池、1年中雪が消えない不消ヶ池(きえずがいけ)、火口湖としては日本有数の高所にある権現池など。
そして、乗鞍大雪渓や高山植物なども見られ、美しい景色が広がります。
乗鞍畳平はマイカー禁止
乗鞍岳の登山口である乗鞍畳平はマイカー禁止です。
シャトルバスに乗る必要があります。シャトルバスは3箇所から出ています。
《乗鞍高原から》
わたしたちはここから行きました。
7月から10月の運行です。
料金は、大人片道1650円・往復2800円、小人片道830円・往復1400円です。
時期や天候により時刻が異なるので注意です。
【アルピコ交通HP】
https://www.alpico.co.jp/traffic/local/kamikochi/echoline/
《平湯温泉・ほおのき平から》
5月から9月の運行です。
料金は、平湯温泉から大人片道1450・ほおのき平から1290円です。
往復料金はどちらから行っても2500円です。
小学生は半額です。
ここからも天候により時刻が変わります。
【濃飛バスHP】
https://www.nouhibus.co.jp/route_bus/norikura-line/#timetable
ちなみに、ほうのき平は無料駐車場があります。
終バスの時間に注意【乗鞍畳平~肩ノ小屋(所要時間:30分)】
13時発の乗鞍高原に乗り、13時50分に乗鞍畳平に着きました。
ここで注意!登山をする前に、終バスの時刻を確かめましょう。
わたしたちは13時50分に着き、時刻を確認せずに14時15分から登りはじめてしまいました。
この40分後、慌てる事態になるとも知らずに・・・
そんな事態になることも知らず、まずは肩ノ小屋を目指し出発しました 。
肩ノ小屋まではほぼ平坦な道です。
10分ほど歩くと、エメラルドグリーンの鶴ヶ池が出てきます。
鶴ヶ池は、以前は円形でしたが、大黒岳から流入する土砂で鶴に似た池の形になり、「鶴ヶ池」という名前になったそうです。
鶴ヶ池から20分ほど歩くと肩ノ小屋に着きました。
ゆるやかな上り坂ー岩に注意【肩ノ小屋~山頂(所要時間:30分)】
肩ノ小屋からはゆるやかな上り坂になります。
山頂まではこのようなガレ場が続くので、気をつけて登る必要があります。
10分ほど上ったところで、下山して来たおじさんとすれ違いました。
「これから登るの?バスの最終は17時5分だったと思うけど・・・」
「・・・最終バス!?」
全然考えてなかった・・・
最終バスに乗れなかったら帰れない・・・
どおりで下山のひとばっかりで、上っているひとがいないと思った・・・
ハイキング気分だったせいか、帰りの交通手段についてはまったく考えも及んでいませんでした。
コースタイム通りだと、ここから山頂まで上り40分、下り75分、合計115分。
全然間に合わない・・・
「せっかくここまで来たのに」
「あと40分で頂上なのに」
これがいけない考え方です。
友人と相談し迷った末、15時半になったら山頂にたどり着かなくても折り返す、ということにして上りました。
残り30分、行けるところまで行こう!
「山頂まで行けなくてもいい」
そんなことを言いながら、やっぱり行けるものなら行きたいという思いに駆られ、かなり早足で頂上に向かいました。
蚕玉岳(こだまだけ)という頂上まであと少しというところで、友人は脱落。
「ここで待ってるから頂上行ってきていいよ」と言われたので、ダッシュで向かいました。
蚕玉岳から山頂の手前にある小屋までは砂利道です。
普段は、疲れない(息切れしない)ように登るというのをモットーにしていますが、このときばかりは全力疾走。
ぜぇぜぇ言いながら小屋まであと少し。
ここからはザレ場の上り坂です。
頂上小屋に荷物を置いて、ふつうに歩けば3分ほどの山頂までさらにダッシュ。
これまでの登山でこんなに急ピッチで登ったのははじめてでした。
肩ノ小屋からコースタイムで50分かかるところを30分で上り、登頂!
頂上には2人登山客が。
ぜぇぜぇ言ってるわたしを何事かと見ています。
このひとたちは泊まり客か・・・羨ましいぜ・・・
ようやく一息つけたところで、頂上の神社にお参りです。
今度は友人もこの素晴らしい景色を拝めますように。
360度の山頂からの展望は格別です。
とはいえ、ゆっくりしている時間がなく、滞在時間たったの3分でした。
【山頂ー乗鞍畳平(所要時間:60分)
一応登頂の写真をとってもらい、急いで下ります。
残っている2人は夕日や星を撮るのでしょうか。
この展望でこの天気なら、今日は絶景が撮れそう・・・羨ましい!
蚕玉岳で友人と合流しました。
「よく山頂行けたね。すごい走ってたね」と友人。
今回は自分のなかのリミッターを外しました、はい。
ここから見える池も、とても美しいです。
登山口の標識にも「下山は注意」と書いてあるとおり、下りの岩場は注意が必要です。
山頂付近ではそれこそ帰りも小走りで下っていましたが、意外に早く下りてこられたので途中からはゆっくり最後の乗鞍岳を楽しみました。?
肩ノ小屋まで来て、終バスどころか1本前のバスにも間に合う時間であることを確認してようやく一息。
ハイキング気分どころかトレラン気分の今回、完全にピークハント登山でした。
まとめ
今回の反省点は、ひとえに終バスの時間を確認しなかったこと。これに尽きます。
終バスに乗れなかったらどうしたことか。
コースタイムを意識することも大事ですが、行き帰りの交通手段も含めて無事に家に帰るまでが登山だなと改めて思いました。
また、今回はダッシュで登ってしまいましたが、怪我でもしたら終バスに間に合わないどころではありません。
百名山でせっかくここまで来て、という気持ちが強かったのですが、やはりピークハントにこだわらない安全登山を心がけなければ、と反省しきりでした。