荒島岳は福井県にある火山です。山体は火山岩で構成され、円錐形の美しいフォルムが特徴的で、地名から大野富士とも呼ばれています。

標高は1523m、山域は奥越高原県立自然公園内に含まれます。

古くから山岳信仰の対象となり、修験道僧の泰澄による開山だと言われ、山頂には荒島神社が祀られています。

日本百名山に選定された、福井県では唯一の山です。




荒島岳について・概要

大野盆地の南東にある荒島岳は、山麓から見上げると優雅でスケールの大きな山容です。

2000年前に存在した巨大カルデラ火山が風化侵食を受け、現在の姿が形成されました。

山麓には九頭竜川の支流があり、「幻の大垂」と呼ばれる落差60mもの巨大瀑が存在し、ビュースポットになっています。

九頭竜川が流れる九頭竜峡は巨大なV字形の浸食谷であり、荒島岳観光では外せない場所でもあります。

登山の人気シーズンは?

荒島岳の登山人気シーズンは、春の開花期から夏山、そして紅葉の色づく秋山の時期までです。

山麓のブナの原生林の紅葉は壮大で、多くの登山客を引きつける人気の理由です。

残雪期に雪を見ながら新緑を楽しむ登山客も多く訪れます。

この山の魅力

荒島岳は水と樹林に恵まれた山でもあり、ブナ林を通る山道を歩くだけでも自然の幻想美を感じることができます。

山頂に登り東側を望むと、乗鞍岳や御嶽山など北アルプスの山々は絶景です。

非常に豊かな自然に恵まれた環境であり、春山ではカタクリやシャクナゲなどが開花し始め登山客を楽しませます。

この他にもハクサンフウロやカライトソウ、タテヤマツボクサなど多彩な種類の花畑が山を彩ります。

荒島神社による芽吹祭には多くの観光客が訪れるなど、季節の風物を味わえるのも荒島岳の魅力の一つだといえるでしょう。

盛夏であっても深い原生林を通る山道は涼しく、沢沿いのルートではさらに快適です。

登山のレベル

荒島岳の登山レベルは上級者向けだといえます。

荒島岳は修験道の道場だったということもあり、難所が点在する山道です。

鎖場・ハシゴ・ロープなどで登る山頂付近は体力と脚力が必要で、もちろん危険をともないます。

林道はアップダウンが激しく、はるか昔に修験道の僧たちが歩いた獣道そのままの場所も少なくありません。

シューズなどは登山靴専門のしっかりとしたものを用意しましょう。

主な登山ルート

新島だけは古くから山岳信仰の山であったことから、多くの登山道が開けています。

ルートバリエーションも豊富で、登山ルート選びも楽しみの一つです。

勝原駅~荒島岳ルート

勝原駅をスタートし、登山口を通ってシャクナゲ平→差開分岐をへて荒島岳へ登頂します。

帰りは同じルートを戻るピストンルートです。

標高差1418m、総距離11.8㎞、所要時間6時間になります。

越前下山駅~荒島岳ルート

越前下山駅をスタートし、560m案内板→1070m案内板を経由して荒島岳に直登します。

帰りは同じルートを戻りゴールします。

標高差1308m、総距離11.2㎞、所要時間8時間になります。

冬山登山はできる?

荒島岳は冬山を登ることもできます。

厳冬期にはかなりの積雪になりますが、標高がそれほど高くないことから、日本アルプスの高山などに比べると危険度は低くなります。

意外に登山客は多く、トレースを見つけられることも少なくありませんが、ルートファインディングできるように準備はしておきましょう。

厳冬期にはラッセルをすることもあり、アイゼン、ピッケル、わかんなど適切な装備は必須です。

山小屋情報

荒島岳には避難小屋はありません。

山頂を目指す場合にはルート距離もそれなりにあるので、近くで前夜泊ができる旅館を挙げておきます。

  • 鳩ヶ湯温泉
  • 場所:勝原駅からバスで25分(鳩ヶ湯下車)
  • 電話:0574-55-0186
  • FAX:0574-54-1463
  • 営業期間:4月末~11月末まで

まとめ

福井県を代表する山でもある荒島岳は、高すぎない標高で安全に登山経験を積むことができます。

アクセスも非常に良いので、気軽にアプローチできるところも荒島岳の登山人気の理由です。

おすすめの記事