立山

立山は富山県に位置する山で飛騨山脈(北アルプス)立山連峰の主峰群の総称です。最高峰である大汝山の標高は3015mになり「立山」という呼称の単独峰はありません。

立山信仰の中心地であり、別の山からの遥拝の対象となる聖地でもあります。

峰の一つ雄山には雄山神社の本宮があり、周囲の山々にはその摂社が点在します。

日本でも有数の美山として登山家から敬愛され、日本三名山・日本百名山・新日本百名山・花の百名山などに選定されています。




立山について・概要

立山には火山帯があり、ミクリガ池やミドリガ池とといった火口湖が存在し、現在でも火山性ガスの噴出は続いています。

また立山は日本では少数の氷河を有する山岳としても知られています。

大汝山・雄山・富士ノ折立・浄土山・真砂岳・別山などの複数の峰・岳があり、どれも2800m以上の標高があります。

日本でもトップクラスに人気の高い山岳であることから、周辺の交通は発達しており、国道・府道・トンネル、バス・ロープウェイ・トロリーバスなど様々なアクセス方法を利用することができます。

黒部ダムからのアクセスライン「立山黒部アルペンルート」は高い知名度があります。

山域は中部山岳国立公園に属します。

登山の人気シーズンは?

立山は非常に積雪が多く平均気温も低い山なので、登山の人気シーズンは夏山の6月中旬から8月下旬までです。

紅葉の季節にも少し登山客は増えますが、天候の急変に気をつける必要があります。

立山は高山植物帯としても知名度が高く、開花に合わせて登山客が増える傾向にあります。

この山の魅力

立山は自然の宝庫であり、各所にビューポイントが点在します。

タテヤマスギの巨木がありブナ・トチノキの落葉樹林は鳥獣の楽園ともいえる素晴らしい環境です。

また落差350mという日本最大の滝である称名滝とハンノキ滝の迫力は凄まじいものがあります。

立山は周辺河川の源流でもあることから、山腹全体が非常に肥沃な土地であり、ニッコウキスゲやチングルマのお花畑の広大さに驚かれるはずです。

もちろん日本有数の標高をほこりますから、山頂からの眺めも別格です。

頂上付近は森林限界で高い樹木がなく、北アルプスの峰々を悠々と一望することができます。

登山のレベル

立山は交通網が発達していることから、頂上付近までロープウェイやバスでアクセスすることが可能です。

なので、3000m級の山岳でありながら、登山レベルは初級~上級までと幅広いのが特徴です。

ただしかなりの高山には違いないので、それなりの装備は整えておく必要がありますし、自分でも通用するルートを選択することも大切です。

主な登山ルート

立山は主峰クラスの峰や岳が複数あるので、組み合わせによって様々なルートプランを組み立てることができます。

またロープウェイやバスなどの交通機関をどこまで取り入れるからルートの性質も違ってきます。

室堂~雄山ルート

室堂をスタートして一ノ越を経由、雄山へ登頂し、同じルートを戻るピストンルートです。

初心者中級者の方が最も多く登るルートです。

標高差571m総距離4.9㎞、所要時間3時間半になります。

室堂~立山縦走ルート

室堂をスタートして雄山→大汝山→富士ノ折立と稜線を縦走。

大走り分岐へ下り、雷鳥平→室堂でゴールします。

中級者向けのルートですが、代表的な3つの峰を踏破できる人気のルートです。

標高差583m、総距離8km所要時間3時間半になります。

冬山登山はできる?

立山は豪雪地帯ですが、冬でも登山客は多く人気があります。

近隣の山の剱岳などに比べると登山レベルも低いので、極端に天候が悪化しない場合は上級者ではなくても冬登山を楽しむことはできます。

3000m級の高山の銀世界を楽しむために、あえて頂上は目指さず、安全な場所でテント泊をしてキャンプを楽しむ登山客も多くいます。

山小屋情報

立山にはたくさんの山小屋や山荘があります。

  • 一の越山荘
  • 場所:室堂下車、徒歩1時間、立山一ノ越
  • 電話:076-421-1446
  • FAX:076-421-1841
  • 営業期間:4月下旬~10月下旬

まとめ

北アルプスの3000m級の山岳ながら初心者でも安全に楽しめる立山は、屈指の登山スポットです。

ただし、上級者でないと難しいルートもあるので、油断せずにルート情報を確認してからのぞみましょう。

コメント一覧
  1. たけの子 より:

    7月の立山をグループで登りました。晴天と緑の山と雪渓が美しく、歩いていても、涼しく楽しかったです。お花もたくさん咲いていてカメラでの撮影にもグッドタイミングでした。一の越山荘で一泊して雄山に登りました。この山荘は非常に見晴らしの良いところにあり、窓からの景色も最高でお勧めです。風が強く、星空撮影はうまく行きませんでしたが、また戻ってきたい場所です。

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