
白山は石川県と岐阜県の県境に位置する常時観測火山です。標高2702m、山域は白山国立公園に属し、富士山・立山とともに日本三霊峰として知らています。
最高峰の御前峰には白山比咩神社が祀られ、全国の白山信仰の総本社です。
両白山地の一つとしても数えられ、山頂部が成層火山になります。
日本百名山・新日本百名山・花の百名山・新花の百名山に選定される名峰です。
この記事に書いてあること
白山について・概要
白山は剣ヶ峰・大汝峰と最高峰の御前峰を合わせて「白山三峰」を指した呼び名です。
また「白山連峰」として別山・三ノ峰を含めた定義もあります。
山頂部には火口湖が複数あり、溶岩流によって形成された草原は弥陀ヶ原と呼ばれます。
白山は温泉が多く湧いていることでも有名で、国の天然記念物「岩の噴泉塔軍」があります。
一般登山・参拝登山・スキーと様々な目的で訪れる人が多い山でもあります。
登山の人気シーズンは?
白山の登山シーズンは、参拝登山の人気と重なるので最盛期は他の山とは少し違い、また冬にはスキーのメッカでもあることからさらに複雑です。
一般登山では他の山と同様に夏山が人気で、この時期には高山植物などの自然を楽しむことができます。
これに重なるように白山比咩神社で夏山開き(7月1日)や白山まつり(7が中旬)があるため、かなりの人でにぎわいます。
紅葉の秋山も同様で、神社の祭祀と紅葉めぐりと一般登山客が重なり公共機関にもかなりの混雑が起こります。
この山の魅力
白山の魅力は豊かな自然環境です。
ブナの原生林があり。
ニホンカモシカ・ニホンザル・ツキノワグマ・オコジョの動物やイヌワシやライチョウなどの鳥類の生息地としても知られています。
白山の高山植物の中には、「ハクサン」の名がつけられた種類があり、白山国立公園にも指定されています。
また成層火山特有の見どころもあり、神秘的な雰囲気を醸し出す血ノ池畔や千蛇ヶ池など6つの火口湖はおすすめのビュースポットです。
山頂から展望できる白峰連峰の雄大さにも感動するでしょう。
そして白山といえば、日本三名瀑に数えられる「白水の滝」があります。
大白川ダム登山口を使うルートで見ることができます。
登山のレベル
白山は参拝登山とスキーのための交通機関があるので、初心者でも安心して登頂することができます。
また登山目的では山麓から直登できるような登山道もあり、こちらの登山レベルは上級者向けとなります。
雪渓や沢登りのポイントがあり、アップダウンの激しい山道もあり、かなリ難易度の高いルートも存在します。
ビューポイントの多い白山ですから、できるだけ多くの場所を見たいという方も多いのも白山の特徴です。
山頂まで交通機関でアクセスして下りながら観光をするという登山ルートなら、体力がない方でも大丈夫なはずです。
主な登山ルート
白山は信仰登山としての長い歴史があり、登山口・登山道は驚くほど発達しています。
もちろん公共機関を使ってのアクセスも良く、バリエーションに富んだ登山プランを立てることができます。
大白川ダム~白山室堂1泊2日ルート(前夜泊)
大白川ダムをスタートし、大倉山避難小屋を経由、カンクラ雪渓を通り展望歩道分岐を経て白山室堂で1泊目。
2日目は御前峰に登頂、そこからお池めぐり分岐を経て白山室堂へ戻りカンクラ雪渓→大倉避難小屋を通り大白川ダムでゴールします。
標高差1749m、総距離16.2㎞、所要時間9時間半になります。
別当出合~御前峰1泊2日ルート
別当出合をスタートし、中飯場→別棟硯→勘之助避難小屋へ進み、南竜道分岐を経て黒ボコ岩→エコーライン分岐を通り白山室堂で1泊目。
2日目に御前峰に登頂、お池めぐり分岐から白山室堂へ下りエコーライン分岐→黒ボコ岩から別当出合でゴールします。
標高差1730総距離14.5㎞、所要時間9時間半になります。
冬山登山はできる?
白山の冬はかなりの積雪がありますが、冬登山を楽しみにくる登山者も多くいます。
ただし、白山の積雪は厳寒期には10mにも及び遭難や事故の危険性はかなり高いといえます。
冬山での十分な経験と適切な装備、綿密なプランを立ててアタックしましょう。
ソロ登山はおすすめできません。
山小屋情報
登山客の多い白山には、たくさんの山小屋・避難小屋・山荘があります。
営業小屋も多いので、宿泊の前にサービス内容などを確認しましょう。
山荘のサービスも登山の大きな楽しみになります。
- 白山室堂
- 場所:白山室堂平
- 電話:076-273-4852
- FAX:076-273-4852
- 営業期間:5月1日~10月中旬まで
まとめ
白山は日本でも屈指の人気の山岳であり、信仰登山も含めて多くの人が訪れる山です。
また白山周辺には白川郷(世界文化遺産)や温泉などの観光スポットも多く、登山と兼ねて楽しむこともできます。