鹿島槍ヶ岳

鹿島槍ヶ岳は富山県と長野県にまたがる山です。北アルプス後立山連峰の主要峰になります。

山域は中部山岳国立公園に属し、日本百名山・花の百名山・新・花の百名山に選定される北アルプスを代表する山岳だといえます。

標高2889m、日本ではめずらしい「氷河」を有する山でもあります。




鹿島槍ヶ岳について・概要

鹿島槍ヶ岳は山頂部分が北峰と南峰の2つに分かれ、「吊尾根」と表現され、ピークは本峰と含め3つあります。

北東斜面には深くえぐれたU字型地形が見られ、これは氷山の侵食によって作られました。

頂上部分にはキレットと呼ばれる鋭く尖ったような形状をしており、登山の際尾根伝いに歩く縦走の妨げとなります。

東側の谷には平家の末裔の集落があり、鹿島神社の末社があります。

登山の人気シーズンは?

鹿島槍ヶ岳は一年を通して登山客がいますが、冬の積雪期が長いために一般の登山客は雪解け後から紅葉の終わる時期までです。

鹿島槍ヶ岳は天候が崩れやすい特徴があり、比較的安定している夏場が最も登りやすい季節になります。

テント泊が可能な場所も多く、夏はキャンプを楽しみに多くの登山者が訪れます。

この山の魅力

3000m級の標高を持つ鹿島槍ヶ岳の魅力はやはり山頂からの展望の素晴らしさです。

山頂からは北アルプスの峰々が延々と続く絶景が視界に入ります。

山腹には比較的高い部分まで紅葉が色づきます。

高山植物を始めとする自然環境が豊かで、森林限界になるポイントまではお花畑を見ることもできます。

ライチョウはクロサンショウオなどの希少鳥獣の生息域でもあります。

登山のレベル

鹿島槍ヶ岳の登山レベルは、ルート選択によって初心者向けから上級者向けまでわかれます。

コースによっては岩場・鎖場があり、また稜線を縦走するようなルートではキレットと言われる山道の両脇が落ちた場所もあり非常に危険です。

雪渓からの脱落事故も多いため、ルート選択を慎重に行うようにしましょう。

主な登山ルート

鹿島槍ヶ岳にはルートバリエーションに富んでいて、自分の登山レベルに合わせて選ぶことができます。

ルート距離は長くなる傾向にあるので、宿泊登山をする登山者も多くいます。

柏原新道登山口~稜線縦走1泊2日ルート

柏原登山口をスタート、南峰を経て冷池山荘で1泊目。

2日目は、布引岳に登頂し、高千穂平を経由して大谷原でゴールします。

鹿島槍ヶ岳での宿泊登山では初心者向けのルートになります。

標高差2680m(下り)総距離19.5㎞、所要時間14時間になります。

大谷原~稜線縦走1泊2日ルート

大谷原をスタート、高千穂平を経由し赤磐尾根分岐を通過し冷池山荘で1泊目。

2日目は南峰へ頭頂し布引岳へ引き返して爺ヶ峰へ縦走、柏原新道登山口でゴールします。

危険度の高い上級者向けルートです。

標高差2683m、総距離21.1㎞、所要時間15時間になります。

冬山登山はできる?

天候の荒れやすい鹿島槍ヶ岳は、冬登山は可能なもののかなり過酷になります。

標高の高さや登山道の状況から考えると、初心者にはおすすめできません。

ベテランの登山者であっても綿密な登山プランを立て、フル装備を用意してアタックしなくてはなりません。

遭難・滑落事故も多く発生する山ですので、冬山は特段の注意が必要になります。

山小屋情報

鹿島槍ヶ岳には複数の山小屋や山荘があります。

宿泊登山に利用できるので、事前にチェックしてから登山プランを立てましょう。

  • キレット小屋
  • 場所:五竜岳
  • 鹿島槍ヶ岳間、八峰キレット北地点
  • 電話:0261-72-2002
  • FAX:0261-72-2280
  • 営業期間:7月上旬~10月1日(変動あり)

まとめ

飛騨山脈(北アルプス)ではとくに登山人気が高い鹿島槍ヶ岳は、初心者でもなんとか登る3000m級の山岳です。

ただし、天候によっては登山道のコンディションも豹変してしまうので、天気予報や季節には十分に注意しましょう。

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