塩見岳

塩見岳は長野県と静岡県にまたがって位置する山です。南アルプス連峰に属し、山域は南アルプス国立公園内にふくまれます。

山頂部は結晶片岩の2つの峰に分かれていて、峻険な斜面を持ち岩壁が合わさったような形状(バットレス)です。

標高は3047m、荒々しく雄大な山容が特徴的で日本百名山・新日本百名山・信州百名山に選定される名峰です。




塩見岳について・概要

塩見岳の山頂は双耳峰であり、それぞれ天狗岩・北俣岳と名付けられています。

稜線は仙丈ヶ岳に続き、登山者の縦走ルートとしても親しまれています。

森林限界が始まる地点から山頂までは露岩と岩場が広がり、高山植物も群生する特別保護区です。

山腹の南側は大井川の源流であり、氷食によって作られたカールがあります。

■登山の人気シーズンは?

塩見岳の登山シーズンは5月の中旬頃から10月中旬頃までです。

とくに夏山の高山植物が咲き始める6月から7月いっぱいは、登山の最盛期になります。

紅葉の時期は短く10月も中旬頃になると冬の天候となり、登山客はまばらになっていきます。

塩見岳を含む南アルプスの山岳は、アクセスに難がありますが、近年の登山ブームによって登山客は増加傾向にあります。

■この山の魅力

塩見岳の魅力は、山頂の稜線は穏やかな地形で、高い樹木がなく展望に優れているところです。

開放感のある山頂からは南・中央アルプスの山々や富士山、を一望することができる大展望。

山頂からは太平洋が少し見え、それが「塩見岳」の山名の由来という説もあります。

豊かな自然環境を有しており、山頂付近の森林限界上にはイワウメ・クロユリ・タカネビランジなどの高山植物の宝庫となって、ライチョウの生息域としても知られています。

■登山のレベル

塩見岳の登山レベルは中級から上級といったところ。

全体的に登山距離が長くなるので、体力がかなり必要になります。

脚力に自信がある方以外は宿泊登山が必要となるので、軽いトレッキングのような気持ちで登ることは難しいでしょう。

服装・装備など、基本的な登山用具を揃えてから登る必要があります。

■主な登山ルート

塩見岳はコースバリエーションが豊富です。

ただし、どのルートも距離が長いので、宿泊を前提としたルートプランを立てたほう無難です。

鳥倉登山口~塩見岳1泊2日ルート

鳥倉登山口をスタートし三伏峠を経由、本谷山に登り、塩見峠で宿泊。

2日目は北俣岳分岐を経て蝙蝠岳→徳右衛門岳へ縦走し、二軒小屋ロッヂから送迎バスで下山します。

標高差2425m総距離23.3㎞、所要時間16時間になります。

塩川土場~塩見岳1泊2日ルート

塩川土場をスタートし、三伏峠を経て本谷山へ登り塩見岳に登頂、塩見小屋で宿泊。

2日目は同じコースを戻るピストンルートです。

標高差2781m、総距離22.3㎞所要時間17時間になります。

■冬山登山はできる?

塩見岳は冬登山も可能です。

テント泊もでき、冬季ゲートには駐車場も整備されているので、自動車があればアクセスに問題はないでしょう。

積雪量は中央アルプスほどではなく、比較的天候も穏やかなので、気温に適した冬装備とアイゼン・ピッケルなどの基本的なものでアタックできるはずです。

ただし、冬場は中央アルプスに比べると登山客が激減するので、地図やGPSなどは確実に携帯していきましょう。

3000m級の山なので、やはりソロ登山はおすすめできません。

■山小屋情報

塩見岳には山小屋が設置されています。

ほとんどが山頂にあるので、長い登山ルートを考えている方は場所を確認しておきましょう。

  • 三伏峠小屋
  • 場所:三伏峠
  • 電話:0265-39-3110
  • FAX:なし
  • 営業期間:電話確認

■まとめ

南アルプス南側では中心的な存在である塩見岳は、3000m級の山岳登山を堪能できる山です。

近年崩落が起き、一部山道とアクセス道が閉鎖されている場所もあるので、登山の前に確認する必要があります。

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