富士山

富士山は静岡県と山梨県にまたがって位置する成層・円錐火山です。日本最高の独立峰であり、日本の象徴として古来より親しまれ、霊峰として神聖視されています。

標高は剣ヶ峰地点で3776m、日本三名山・日本百名山・日本の地質百選に選定され富士箱根伊豆国立公園に属します。

記録に残っているだけでも頻繁な噴火を繰り返し、最も新しい噴火は300年前になりますが、今なお観測が継続されています。

2013年に世界遺産に登録されたことは記憶に新しいはずです。




富士山について・概要

富士山の火口は、直径800mと大きく山頂付近の傾斜角は32~35度もあります。

白山岳・剣ヶ峰・三島岳・駒岳・成就岳・大日岳・久須志岳といった峰が火口を取り囲みます。

富士山の地質は浸透性であり、周辺の富士五湖・忍野八海・御殿場・三島や富士宮周辺に湧出する水源でもあります。

5合目まで自動車道が整備されているので、意外にもアクセスは容易です。

登山の人気シーズンは?

富士山への登山は山梨側が7月1日、静岡側が7月10日に開山し9月10までが登山期間となります。

5合目からは森林限界となり砂利地になるので、植物は希少で花が咲く時期もごく短期間です。

富士山は元々、登ること自体が目的となっているため、植物の開花時期では登山客の増減はないようです。

ただ、登りにくくなるので梅雨時期は避けたほうがいいでしょう。

この山の魅力

富士登山の魅力はここでは全て書ききれないほどあります。

まずは展望の良さが第一です。

八ヶ岳・奥秩父・南アルプスの山々が、ミニチュアのように小さく見えるのも富士山の展望ならではです。

そして、富士山に登る人の多くが「御来光」を仰ぐことを目的に来ています。

山頂にある浅間神社は、派手さはないものの、威厳が高く清らかな気持ちにさせてくれます。

富士登山に登ることの感動は、高山植物や観光スポットを楽しむといったものとは違う、格別な魅力があるのです。

登山のレベル

富士三の登山レベルは上級者向けで、かなりの体力が必要となります。

高齢者や障害者までが登る山ですが、それは富士山が日本のシンボルであることから、無理をして登っているケースも多いのです。

様々な安全対策は取られていますが、決して油断ができない山であることを自覚しておきましょう。

山頂付近の傾斜角度は32~35度という急斜面になるので、強い脚力を要求されます。

主な登山ルート

富士山の登山ルートは大きく分けて4つあり「吉田ルート」「富士宮ルート」「須走ルート」「御殿場ルート」となります。

登山ルートによって難易度もかなり違うので、自分の体力と照らし合わせて検討してみましょう。

吉田ルート

富士スバルライン五合目をスタートし山頂へ。

標高差1450m、総距離14㎞、所要時間登り6時間・下り3時間半。

初心者も多い代表的なルート。

富士宮ルート

富士宮五合目をスタートし山頂へ。

標高差1350m、総距離8.5㎞所要時間登り5時間半・下り4時間。

最短ルートになり傾斜もきつくなります。

須走ルート

須走口五合目をスタートし山頂へ。

標高差1800m、総距離13㎞所要時間登り7時間・下り3時間半。

登山者が少ないルート。

御殿場ルート

御殿場五合目をスタートし山頂へ。

標高差2300m、総距離17.5㎞所要時間登り8時間・下り4時間半。

距離、傾斜ともにもっとも過酷なルートです。

冬山登山はできる?

富士山の冬山登山は非常に危険であり、基本的には一般登山は7月の開山から9月の閉山までです。

関係者の調査によって山の状況を確認し、希望者に合否を告げます。

また登山許可が出た場合にでも講習を受ける必要もあり、装備やパーティの数など細かな指導がされます。

山小屋やトイレなども閉鎖されているので、超高山にアタックできる専門的な装備と技術、経験を要します。

実際に冬の富士山では多くの方が命を落としています。

厳寒期ともなるとエベレストに匹敵する危険度があるのです。

もちろん一般登山者では高すぎる難易度だといえるでしょう。

山小屋情報

富士山にはここでは書ききれないほどの多くの山小屋があります。

  • 東洋館
  • 場所:標高3000m地点
  • 電話:0555-22-1040
  • FAX:なし
  • 営業期間:6月30日~9月10日
  • 蓬莱館
  • 場所:標高3150m地点
  • 電話:0555-24-6515
  • FAX:なし
  • 営業期間:7月1日~9月10日
  • 元祖室
  • 場所:標高3250m地点
  • 電話:0555-24-6513
  • FAX:なし
  • 営業期間:7月1日~9月10日

まとめ

日本の最高峰でありシンボルでもある富士山は、毎年多くの登山者が訪れ混雑しています。

最近ではごみ問題など、環境破壊が問題視されています。

ここに登山マナーと環境保護を強く意識することも忘れてはいけないことです。

コメント一覧
  1. asika より:

    富士山の頂上での楽しみ方は御来光を見ることや剣ヶ峰と呼ばれる富士山の最も高い場所に登って写真を撮ること、下界に写った富士山の影を見ること、お鉢巡りと呼ばれる、山頂を1周すること、売店にて登山記念バッジを購入すること等様々あります。剣ヶ峰に登る際は、ゴツゴツとした岩場になるので注意が必要です。また、お鉢巡りは1時間30分ほどはかかりますので山頂についてもなお元気な人や悪天候でない場合に行うといいでしょう。

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