間ノ岳

間ノ岳は山梨県と静岡県にまたがって位置する山です。標高の3185mは日本では3番目に高い山岳になり、北アルプスの奥穂高岳と同じ高さになります。

日本3位の標高である北岳と農鳥岳と共に、白峰三山と呼ばれます。

山名の由来は白峰三山の「北岳と農鳥岳の間に位置すること」だといわれています。

日本百名山・山梨百名山に選定される秀峰です。




間ノ岳について・概要

間ノ岳は頂上付近に大規模な地すべりの痕跡が見られます。

記録が始まる以前の話ではありますが、この地すべりの規模を考慮すると、それ以前の標高は富士山を超す高さがあったのではと考えられています。

山頂の稜線は雪の侵食によって稜線が並行して走る「二重山稜」になっています。

山頂の東側に圏谷(カール)があり、山頂付近は広大な岩屑帯に覆われ高山植物もまばらです。

アクセスがあまり良くなく、また山自体の特徴が少ないことから、登山人気は高くありません。

登山の人気シーズンは?

間ノ岳の人気の登山シーズンは、5月中旬から10月の中旬くらいまでです。

1年を通してそれほど登山客は多くありませんが、夏の高山植物が花咲く時期や紅葉シーズンにはそれなりに登山客を見ることができます。

積雪期が長く春山の時期にはほとんど残雪が残ります。

この山の魅力

間ノ岳はその名の通り、北岳と農鳥岳の中間にあり、稜線の縦走がしやすいことが魅力だとも言えます。

日本で3位の標高があることを考えると、穏やかな山体で登りやすい部類に入ります。

この3000m級の山岳を稜線伝いに歩けることが間ノ岳登山の最大の魅力だといえるでしょう。

山頂は森林限界で視界を防ぐものがまったくなく、大パノラマを体験することができます。

南アルプスの延々と続く峰々が一望できます。

登山のレベル

間ノ岳の登山レベルは選択する登山ルートによって違い、中級から上級レベルといったところです。

ただし、間ノ岳山頂に直登するよりも、隣接する北岳や農鳥岳からの縦走をするほうが一般的です。

山頂は岩屑帯で一見危険はないように感じますが、石が安定しないため足を取られる怪我がよく起こり、またそれによる落石などの危険もあります。

アクセスがよくないことから、ルート距離が長くなる傾向にあり、体力的な面で登山レベルが高くなります。

主な登山ルート

間ノ岳は登山ルートがどれも長距離になりがちなので、とくに初心者の方は無理をせずに宿泊プランでアタックすることをおすすめします。

縦走することが一般的なので、ルートバリエーションはかなり多くあります。

北岳~間ノ岳縦走1泊2日ルート

広河原をスタートし、大樺沢二俣を経由して八本歯のコルを通り、北岳山荘で宿泊。

2日目に中白峰→間ノ岳→中白峰→北岳と縦走し、小太郎尾根分岐へ下り広河原でゴールします。

標高差2546m、総距離18.7㎞、所要時間15時間になります。

北岳~白峰三山縦走2泊3日ルート

広河原をスタートし、白根御池小屋で1泊目。

2日目に小太郎尾根分岐を経由し北岳へ登頂し、中白峰→間ノ岳へ縦走して農鳥小屋で2泊目。

3日目は西農鳥岳へと縦走し農鳥岳へさらに縦走。

大門沢下降点を通過して奈良田でゴールします。

標高差3039m(登り)総距離26.1㎞所要時間20時間になります。

冬山登山はできる?

間ノ岳は冬登山もできます。

夏山と同じく、北岳や農鳥岳からの縦走ルートを通る登山者が多く、天候的にも安定していることから冬山登山の人気は高いほうだといえます。

ただし、北岳・農鳥岳・間ノ岳と、どのルートを選択したとしても、厳寒期にはラッセルの必要もあり、それなりの冬登山の経験と装備は必要になります。

決して安全とはいえず、滑落事故も少なからず報告されている山なので、油断は禁物です。

山小屋情報

間ノ岳にはたくさんの山小屋・避難小屋があります。

縦走ルートでは拠点として役立ちますので、事前に場所と利用方法などをチェックしておきましょう。

  • 農鳥小屋
  • 場所:間ノ岳
  • 西農鳥岳の鞍部
  • 電話:090-7826-5663
  • FAX:なし
  • 営業期間:7月中旬~10月体育の日まで

まとめ

間ノ岳は単体では魅力が少なく、登攀意欲に欠ける山だと言われていますが、白峰三山を制覇するためになくてはならない場所でもあります。

アクセスの悪さなどを検討すると、やはり北岳からの縦走ルートを選択するのが賢明だといえるでしょう。

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