
大菩薩嶺へ登山へ行ってきました。今回の登山のいちばんの目的は、「富士山を見ること」です。そして百名山に登ること。
仲間が初心者のためコースがあまりきつくないこと。危なくないこと。
この条件を満たし真っ先に頭に思い浮かぶのは大菩薩嶺!というひとは多いはず。
大菩薩嶺って、山なのに「ナントカ山」とか「ナントカ岳」とかつかないんだ。・・・というのが大菩薩嶺と聞いて最初に思い浮かんだことです。
手軽ですがすばらしい景色が見られるという百名山の名にふさわしい、という魅力にひかれ、大菩薩嶺を選びました。
ちなみに、大菩薩嶺は初心者でも手軽に登れる山と聞いていましたが、今回選んだコースはそれなりにコースタイムも長く、そんなに手軽ではありませんでした。
この記事に書いてあること
登山データー
登山日付 | 2017年6月4日 |
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天候 | 晴れ時々曇り |
最低気温 | 7℃(山頂) |
最高気温 | 15℃(山頂) |
標高差 | 1166m |
トータル時間 | 7時間 ※休憩:1時間 |
ルート | 丸川峠入口(8:00)→丸川峠(9:30)→大菩薩嶺(山頂)(11:00-12:00)→大菩薩峠(13:00)→丸川峠入口(15:00) |
主な服装・持ち物
- ザック:North Face・30L
- シューズ:MAMMUT
- 服装:半袖、長ズボン
- レインウェア上下
- フリース
- キャップ(ゴアテックス)
- 手袋(防水用の厚いもの)
- 行動食(じゃがりこ、クッキー、チョコボール、キャラメル、せんべい)
- 昼食(カップヌードル)
- バーナー
- 飲みもの3L(昼食用のお茶を含めて)
大菩薩嶺はどんな山?
大菩薩嶺は、山梨県甲州市を代表する日本百名山のひとつです。標高は2057mです。
山頂の大菩薩嶺は、展望はありませんが、山頂を過ぎてから大菩薩峠までの尾根道は見晴らしがよく、美しい富士山を臨むことができます。
また、南アルプスや乗鞍岳、八ヶ岳、雲取山、大菩薩湖の絶景を眺めることができます。
コースも様々あるので、お花を見たり紅葉を見たりしてのんびり登山を楽しみたいひと、長めに登りたいひと、はじめてテント泊をするひとなど、色々な目的に合わせてコースを設定できます。
合わせて、交通の便がよいこと、マイカーでのアクセスもよいことが、人気の理由だと思います。
登山口までのアクセス
今回は仲間の車で行きました。
丸川峠を通るコースの駐車場は、丸川峠入口と、その手前にもうひとつあります。
どちらも15台程度しか入れないため、早めに到着することが望ましいです。
公共交通機関でも行けます。
その場合、丸川峠入口の手前にある大菩薩峠登山口にバス停があり、塩山駅からバスが出ています。
塩山駅から大菩薩峠登山口はバスで約30分、1日5本~7本出ています。
【塩山駅~大菩薩峠登山口バス(山梨交通HP)】
http://yamanashikotsu.co.jp/route_bus/route_sp_info/daibosatsutoge/
大菩薩峠登山口から丸川峠入口は徒歩約25分です。
このことを考えると、丸川峠を通るコースで登るならマイカーで来るほうが楽です。
ポピュラーなコース---上日川峠から山頂を目指す
今回は長く歩きたいと思い、丸川峠を通るコースを選択しましたが、マイカーでも公共交通機関でも、上日川峠から登るコースのほうが一般的なようです。
上日川峠には、約60台程度が停まれる駐車場があります。
ここが満車になってしまった場合、少し下りますが同じく約60台程度の駐車場があるようです。
バスは4月中旬から12月の間、甲斐大和駅から出ています。
甲斐大和駅から上日川峠までは約45分、1日5本程度出ています。
【甲斐大和駅~上日川峠バス情報(英和交通HP)】
http://eiwa-kotsu.jp/root.html
登山レベル (丸川峠入口から周回するコース)
- 高尾山~陣馬山の縦走ができるひと
- 金時山~明神岳の縦走ができるひと
- 両神山(大日向口からピストン)に登ることができるひと
※上日川峠からのコースなら、百名山デビュー、はじめての2000メートル級の山に挑戦するひとにもおすすめ!
丸川峠入口~丸川峠(所要時間1時間30分)
丸川峠入口にトイレはないため、手前の大菩薩峠登山口でトイレを済ませてから出発。
上日川峠から登るほうが人気だからか、周りに登山客はいませんでした。
丸川峠入口から20分くらいは林道が続きます。
林道が終わると、遠くまで見渡せる気持ちのよい森が現れます。
道はきれいに整備されているので迷うことはないでしょう。
1時間程度歩いたところで急坂が出てきますが、問題ない程度の坂です。
そして遠くに見える富士山!
山でも地上でも何度も富士山を見ているのに、富士山を見るとやはりテンションが上がってしまうのは日本人の性でしょうか。
特に難所もなく最初のチェックポイント、丸川峠に到着です。
丸川峠~山頂(所要時間:1時間30分)
丸川峠~山頂までの所要時間は約1時間30分です。途中に富士山を臨める絶景ポイントあり!
丸川峠からは少し違った風景になります。やはり整備がされている登山道を登っていきます。貸切なうえ、至れり尽くせりの整備された登山道で快適な登山です。
しばらく登るとザレ場が出てきました。天気が荒れたのか、木が少しなぎ倒されていました。
1時間程度歩いたところで、展望が開ける場所があります。
そこからは赤い花の向こうに白い雪を被った美しい富士山が見えました。せっかくなので、富士山を見ながらしばし休憩。
みんなで地図の確認です。(わたしはあまり読めないので確認しているフリ)
そこから順調に歩いて約20分、山頂に到着です。
事前に確認しているので、展望がないのは知っていたものの、山頂で眺めがよくないとあまりテンションが上がりません。
とりあえず標識と写真を撮り、お昼ごはんにしました。
山頂~大菩薩嶺---本日のメイン!展望のよい尾根道を歩く
山頂からは登山道の雰囲気が打って変わり、ガレ場になります。
道は狭くないですが、ここまで来ると登山客も多いので石落としには充分に気を付けましょう。
坂を登りきるとそこにはもう素晴らしい展望が!
手前に見える湖は大菩薩湖です。この景色が今回のメイン。
これを見るために登ってきたんだなぁと思うと、感慨深くなります。
ずっと眺めていたい風景ですが、少ししたらちょうど富士山の山頂付近が雲で覆われてしまいました。
山の天気は数分で変わってしまうこともザラ。その前に写真を撮っておいてよかったです。
とはいえ、空と大菩薩湖の青に白い雲のコントラストが美しいこの景色はいつまで眺めていても飽きません。
こころゆくまで眺めたあと、再び歩き出しました。
遠くに見えるのが、これから向かう大菩薩峠のそばにある介山荘です。
これから向かう道がずっと見えている風景も好きです。
かなり下っているのがわかります。
ここからは一気に下ります。
とはいえ、難所はないので、石落としと上ってくるひとたちに気を付ければ問題ないです。
そして見えてくるのが、よくWebサイトにも上がっている大菩薩峠の看板。一応写真に収めます。
ところで、チェックポイントとなる看板を都度撮っておくことは、あとで自分がどのくらいのペースで登っているかを簡単に記録しておける(タイムスタンプ)ので、ただ看板や標識を撮っても面白くないと言わず、撮って記録を残しておくのもよいと思います。
大菩薩峠~丸川峠入口(所要時間2時間)---小屋がたくさん、ひたすら下る
大菩薩峠のそばにある介山荘をはじめ、福ちゃん山荘やロッヂ長兵衛など、山荘が並びます。
福ちゃん山荘のそばにはテン場があるので、はじめてのテント泊にもおすすめです。
とはいえ、ひたすら続く長い下りは、特に精神的にきついものがあります。
ロッヂ長兵衛からは車道を歩いたりもするので、仲間とだらだら話ながら歩くか、黙々とさっさと歩くかはそのときのメンバーによりますが、今回ははじめて顔を合わせたメンバーだったので、途中ちらりちらりと話はするものの、黙々と下りました。
まとめ
今回は、初心者もいたものの多少長めに歩きたいと思い、このコースを選びました。
2回目以降もしくは同じく初心者を連れてくるなら、メインの展望は山頂から大菩薩峠の間なので、上日川峠からのピストン(コースタイム2時間半~3時間程度)で充分かなと思いました。