蓼科山/初ソロ/日帰り登山レポート【八ヶ岳/諏訪富士/ソロ登山】

今回の蓼科山は、百名山ソロデビューの山です!登山をはじめて1年半。そろそろソロで行けるようにしたい。

そうすれば、仲間と予定が合わなくても好きなときに行ける!

そんな思いで、蓼科山のソロ登山に出かけました。

ソロデビューを蓼科山にした理由は・・・

  • 1、難所がない
  • 2、小学生の遠足で登られている
  • 3、コースタイムが短い

・・・だからです。

陣馬山から高尾山の縦走や金時山などの近場の低山はひとりで登っていましたが、やっぱりアルプスや八ヶ岳をひとりで行けるようにしたい。

トレーニングとして選んだのが、この蓼科山です。

登山データー

登山日付 2016年6月18日
天候 晴れ/時々曇り
最低気温 7℃(山頂)
最高気温 15℃(山頂)
標高差 810m
トータル時間 4時間30分 ※休憩:山頂1時間
ルート 蓼科山登山口(9:30)→山頂(12:30-13:00)→蓼科山登山口(15:00)

主な服装・持ち物

  • ザック:North Face・30L
  • シューズ:MAMMUT
  • 服装:半袖、長袖のインナー、長ズボン
  • レインウェア上下
  • キャップ(ゴアテックス)
  • 手袋(防水用の厚いもの)
  • 行動食(じゃがりこ、ドライマンゴー、せんべい)
  • 昼食(カップヌードル/リフィル)
  • バーナー
  • 飲みもの2.5L(昼食用の水を含めて)




蓼科山はどんな山?

蓼科山は、長野県茅野市と立科町との境に位置する標高2,599mで、八ヶ岳連峰の最北端にあります。

円錐形で富士山のような形をしているので、【諏訪富士】とも呼ばれています。

岩が一面に広がる広い広い山頂を、山頂にたどり着いてはじめて目にしたときの驚きは隠せません。

八ヶ岳連峰はもちろん、浅間山や霧ヶ峰、中央アルプス、南アルプスなど360度の展望を楽しめます。

コースは主に3種類あり、上述のように小学生の遠足でも登られる山なので、初心者の方やはじめて登山をする方にもオススメの山です。

登山口までのアクセス

今回はマイカー(レンタカー)だったため、自宅がある埼玉方面から向かいやすい【蓼科山登山口】から山頂を目指しました。

登山口は主に3つあります。

  • 【七合目登山口】から向かうコース
  • 【大河原峠】から向かうコース
  • スズラン峠近くの【蓼科山登山口】から向かうコースです。

東京から蓼科山へのアクセス

レンタカーで【蓼科山登山口】を目指しました。

蓼科山へのアクセス
  • 佐久小諸JCTで【佐久北/韮崎方面中部横断自動車道】に入る
  • 望月(交差点)を左折、県道151号/152号に入る
  • 県道152号を進む
  • 左折して県道40号に入る
  • 左折して【ビーナスライン】/県道192号に入る

公共交通機関で行くなら、定番コースの【七合目登山口】からがよいかと思います。

登山レベル【蓼科山登山口】からピストン

大菩薩嶺、明神ヶ岳、北横岳の登山、高尾山ー陣馬山縦走が元気にできる人であればOK。

またはじめてのソロ登山にもおすすめできます!

出発~蓼科山登山口まで

朝6時、自宅近くでレンタカーを借りて出発です。ナビでは3時間ちょっと。朝なので道も混んでなく、順調にビーナスラインに入りました。

ビーナスラインに入ると【ピラタスの丘】や【竜源橋】などがあり車も多いです。

ここまではよかったのですが、そのあとはほぼ一本道なのにそれでも迷いました・・・

どこをどう間違えたのか、細い細い草っぱらの道に迷い混んでしまい・・・

はじめの段階で引き返せばよかったのですが、登山口に向かうのだからこんな道でもおかしくないのかな?と思い、気がついたらタイヤがパンクしかねないくらいの細い砂利道に入ってしまっていました。

ヒヤヒヤしながらバックで戻り、スマートフォンのGoogleマップで見たら全く違う道に入ってました。

登山をする前に怖い思いをしました。

普通はすんなりたどり着ける道だと思います。帰りはなんの迷いもなく帰れましたので。

行きのあの草むら道はなんだったのか・・・

ちなみに、この登山口にはバスの便は少ないようです。

この道間違いでロスして、予定より30分遅れて到着しました。

登山前から不吉な予感・・・ 

蓼科山登山口→山頂(所要時間3時間)

気を取り直して登山開始です。空は気持ちよく晴れていて絶好の登山日和です。

登山口の標高は1720mです。山頂までの標高差810m。

ちょっと嫌だなと思ったのは、「山と高原地図」アプリを見ると、登山口から山頂まで「3時間」の表示のみだったことです。

「山と高原地図」アプリ

普通は途中でいくつかのポイントがあって、そこまで◯時間と書いてあります。

とりあえず各ポイントを目標にしてコースタイムを見ながら山頂に向かうもの。

途中に何のポイントもないまま3時間歩くという表示に若干萎えました。登り始めるとすぐに急登になります。

大きな岩も出てきます。乗り越えるほどではありませんが、避けながら進みます。

大きな岩

個人的には、ただ急登が続くより岩場が多少でもあるほうが好きです。

基本的には樹林帯が続きます。天気がよかったので、木漏れ日を浴びながら気持ちよく歩けました。

2100m付近になると、いったん平坦な道になります。

2100m付近

今までの急登どうした!?と思うくらいです。

と思ったのも束の間、山頂に近づくにつれ、再び急坂に。そして岩場が出てきます。

岩場

とはいえ、青空の下で岩場を歩いていると、まさに「登山してるな~!」という感じです。

岩場

岩場に出ると展望も開けてきました。

岩場

頂上直下の岩場は浮き石を踏まないように慎重に・・・。

写真を見ると、急坂は結構な角度です。

頂上

頂上についたとたん、目を見張りました。広々した頂上は岩、岩、岩!

蓼科山

事前にネットなどで情報収集していれば、驚くこともないのかもしれませんが、今回は事前情報はあまり集めませんでした。

登山口付近の樹林帯や遠目からの蓼科山の写真からは想像できないような風景です。

登っている最中にはあまり見かけなかった登山客が頂上にわんさかいました。

小学生のクラブチームなのか、たくさんの男の子たちのにぎやかな声も聞こえてきます。

山頂に着いたものの、ひとりで登頂の写真を撮るのが恥ずかしく、看板だけパシャリ。

蓼科山山頂看板

なかなか年季が入った「蓼科山」山頂看板です。

あとで誰かに頼んで登頂写真を撮ってもらえばよかったと後悔したのは帰宅して写真を見返したとき。看板だけ撮っても見返したときに面白くもなんともありませんでした。

蓼科山山頂では虫よけスプレー必携!(所要時間1時間)

蓼科山山頂でお昼ごはんにしました。登山客は多いですが、なんせ山頂が広いので、なるべく他の登山客から遠いところで傾斜があるところに陣取り、ゴロリ。

なんたって今日はソロ登山。いつ何をしたって気にしなくてもよいところがソロ登山の良いところです。

しばらく、蒼くて高い空をボーッと眺めていました。

ああ~平和・・・

と思っていたら、ブーンという羽音がいくつも聞こえてきます。

見ると、顔の周りにハエなのか何なのか、虫が何匹もたかっています。

汗をかいているせいか虫が寄ってきやすいです。

虫除けスプレーを持ってくればよかった!と後悔しました。

払っても払っても、キリがないので、放っておいてお昼ごはんにしました。

が、すっごく気になる・・・!

気にしない振りをしてお湯を沸かし、カップヌードルを食べました。

食べ終わってからふたたび寝っ転がりながら、時々おやつを食べてボーッとしました。

うとうとしながら遠くで聞こえる元気な小学生の声。

平和な光景というイメージですが、実際は虫の羽音がしていて風もなく直射日光でかなり暑かったです(笑)

山頂→蓼科山登山口(所要時間2時間)

まだまだボーッとできますが、登山口から家までの帰りの時間を考えると、下山しなくては。

お腹がいっぱいになって動きたくない身体を動かし、下山開始です。

来た道を下りるので見慣れた景色ではありますが、山の下の風景が歩きながら飛び込んで来るのは気持ちがよいです。

蓼科山

頂上付近から続く岩場を慎重に下ります。

上りよりも下りのほうが危険で筋肉にも膝にも負担がかかります。

直進で下りるのではなく、なるべくジグザグに歩き、膝になるべく負担がかからないように下ります。

続く急坂も同様です。

1時間もすると、所詮行きと同じ道、飽きてしまい下りかたがだんだん雑になります。

今までは長いピストンの下りでも、仲間と話ながら下りてきたので、あまり気になりませんでしたが、ひとりだと黙々足を動かすしかありません。

ようやく蓼科山登山口に戻ってきたときには飽き飽きしていましたが、無事に下りてこられたことにホッとしました。

まとめ

東京方面(埼玉県)から蓼科山までレンタカーで行くと、レンタカー代+ガソリン代+高速代を一人で負担するため、金銭的な負担が大きかったです。

また、片道3時間超を一人で運転するのはきついなと感じました。

長野方面の山に行くときは、仲間と行くか高速バスで行くほうがよいと学んだ登山でした。

また、双子池に寄り道できたり、北横岳と縦走できたりするので、もう少しコースの選定をすればよかったかなと思いました。

それでも、蓼科山の見た目と実際の山頂のギャップや、山頂から見る素晴らしい展望は、時間とお金をかけて行く価値が十二分にあり、行ってよかったと思いました。