木曽駒ヶ岳/日帰り登山レポート【千畳敷/しらび平/千畳敷】

ソロ登山で中央アルプスの木曽駒ヶ岳に登ってきました。

1ヶ月前、空木岳・宝剣岳を縦走しましたが、時間の関係で木曽駒ヶ岳まで行けなかったのが心残りで。

ちょうど紅葉もシーズン。

また、木曽駒ヶ岳はアルプスデビューにもよい山なので、アルプスのソロ登山デビューにしました!




登山データー

登山日付 2017年10月1日
天候 晴れ時々曇り
最低気温 2℃(山頂)
最高気温 7℃(山頂)
標高差 約344m
トータル時間 5時間 ※休憩:1時間
ルート しらび平(8:45)→千畳敷(8:52)→宝剣山荘(10:00)→宝剣岳山頂(10:40)→宝剣山荘(11:10)→中岳(11:30)→山頂(12:10-13:10)→宝剣山荘(14:00)→千畳敷(14:45)→しらび平(16:15)

主な服装・持ち物

  • ザック:North Face・30L
  • シューズ:MAMMUT
  • 服装:半袖、長ズボン
  • レインウェア上下
  • フリース
  • キャップ(ゴアテックス)
  • 手袋(防水用の厚いもの)
  • 行動食(クッキー、せんべい、黒糖、キャラメル)
  • 昼食(カップヌードル)
  • バーナー
  • 飲みもの2.5L(昼食用のお湯を含めて)

木曽駒ヶ岳はどんな山?

木曽駒ヶ岳は、標高2959mの日本百名山です。

中央アルプスの最高峰でもあります。

2万年前に氷河期の氷で削り取られたお椀型の地形をカールというそうですが(千畳敷カール看板情報)、木曽駒ヶ岳は千畳敷カールから山頂を目指します。

ロープウェイで標高2612mまで行けて、標高差が約350m、コースタイムも最短で約4時間と短いので、アルプスデビューに人気の高い山です。

また、宝剣岳が途中にあり、宝剣山荘でデポして宝剣岳に登ってから木曽駒ヶ岳を目指すひとも多いです。

紅葉シーズンの混雑時期は、コースタイムより余裕を持って

木曽駒ヶ岳の登山口である千畳敷カールは、秋は見事な紅葉がカールを彩り、ロープウェイを降りればダイナミックな光景が眼前に広がります。

そのため、観光で来るひとも多いです。つまり、とても混みます (泣)

今回は紅葉シーズン真っ只中。

8時前にはロープウェイ乗り場であるしらび平に着きましたが、45分待ち。

帰りも、15時前に下りのロープウェイ乗り場である千畳敷に着きましたが、1時間待ちでした。

木曽駒ヶ岳も宝剣岳も人気な山故に、カールや宝剣岳の山頂手前で渋滞になりコースタイム通りは歩けません。

そのため、時間に余裕を持って計画を立てることが大切です。

前日からしらび平まで---始発駅である駒ヶ根駅からバスに乗る方法

《前日》

「毎日アルペン号」で深夜に竹橋発、早朝に駒ヶ根バスターミナル着で行ければよかったのですが、あいにく満席でした。

そのため、バスタ新宿から「伊那バス本社前」までいき、「伊那パークホテル」に前泊しました。

伊那バス本社前から伊那パークホテルまでは徒歩7分です。

ポイントを使って、2600円の激安で宿泊。

《当日》

7時発のしらび平行きのバスに乗るために、ホテルの最寄り駅の伊那市駅からバス乗り場がある駒ヶ根駅まで移動しました。

駒ヶ根駅にはバス発車の15分前には着きましたが、バス停にはすでに並んでいるひとが数人いました。

始発で乗ったため座れましたが、途中で満席でバスを見送らざるを得ない人たちがたくさんいたので、始発駅である駒ヶ根駅から乗るのがよいかと思います。

しらび平→宝剣山荘(所要時間:1時間)

しらび平 ロープウェイ

しらび平にはロープウェイ運行開始前に着きましたが、すでに整理券を配っていました。

ロープウェイに乗れたのは8時30分過ぎ。

30分程度待ちましたが、これはマシな方らしいです。

ロープウェイからすでに絶景です。ロープウェイに乗っている時間は約7分半。

あっという間に千畳敷に着きました。想像以上の人混みです。

さっさとスタートしてしまおうと思い、準備を終え出発。

ちなみに、千畳敷のトイレは標高2600mとは思えないほどのきれいさです。

千畳敷カール

まずは千畳敷カールを通ります。見かけ通り結構急坂です。

休みながら登るひとと、上から降りてくるひとでなかなか前に進めません。

一番渋滞になりやすい場所です。

コースタイムも短いし、こんな素晴らしい景色なのに、イライラした気持ちで登るなんてもったいない。

気ままに行こう。

千畳敷カール

イライラした気持ちを静めて景色を眺めながら登りました。

千畳敷カール

上から千畳敷を眺めると結構上ってきたんだなと実感します。

宝剣山荘→宝剣岳山頂→宝剣岳山荘(所要時間:1時間10分)

宝剣山荘にザックをデポして、宝剣岳の山頂を目指します。

ここで《注意その1》!

山頂までは20分と短いですが、1箇所キレた岩場を渡る必要があります。

トレッキングシューズを履いていないひと、高いところや岩場が苦手なひとは行かないほうがよいでしょう。

続いて《注意その2》!

宝剣山荘までは急坂なので、山荘に着いたころには暑くなっているはず。

ただし、宝剣岳山頂に向かう道は日陰で風が吹いたらかなり寒いです。

そして、キレた岩場はひとりひとり渡るので混雑時は結構待ちます。

半袖で登ってきたひとも羽織るものを1枚持っていったほうが良いです。

キレている岩場

その1箇所キレている岩場がこれです。

結構ひとが連なっているのがわかるでしょうか?

ここさえ慎重に渡ればすぐ山頂です。

ちなみに山頂もせまく、標識も小さいので、写真まちの時間も結構あります。

山頂

コースタイム20分のところ、今回は倍の40分もかかりました。

後ろに大きな岩とひとが写っています。

宝剣岳の醍醐味(?)は、この大きな岩に立って写真を撮ることです!

何人か挑戦していましたが、なかなか岩のてっぺんにたどり着いているひとはいませんでした。

てっぺんに指をかける窪みがあって、そこを掴んで一気に身体を引き上げるのですが、てっぺんが狭いのと高さでなかなか勇気がでないようです。

わたしももちろんチャレンジ。

ソロだったので過程を撮ってくれるひとはおらず(泣)

こういうのは気力と勇気で。

指の掛け場所があれば、あとはジタバタ足を揺らして登れば・・・

宝剣岳

登れた!

まわりからのどよめきと視線が恥ずかしかったけれど、登頂写真はとりあえず収めておいて。

後がつかえているので、さっさと下山。

登ってきた道を引き返します。

帰りも混雑していて倍くらい時間がかかり宝剣山荘に到着しました。

宝剣山荘から宝剣岳山頂を撮った写真。

宝剣岳山頂

大きな岩に小さくひとが写っているのが見えるでしょうか。

■宝剣山荘→木曽駒ヶ岳(所要時間:1時間)

木曽駒ヶ岳山頂を目指しました

予定より40分も時間を押してしまったので、休憩なしで木曽駒ヶ岳山頂を目指しました。

この道のほうがいよいよ混んでいるのですが、道幅が広いので、比較的自分のペースで歩けます。

中岳という小高い丘(?)を過ぎると、徐々に坂になってきます。

最初に上ってきたカールよりは急ではないので、息が切れない程度で軽快に歩きます。

中岳から30分ほどで駒ヶ岳頂上山荘へ。

ここから20分くらいで頂上です。

■山頂に到着!

駒ヶ岳頂上

山頂はなかなかの混雑ぶりです。

でも木曽駒ヶ岳は山頂がとても広いのでへっちゃら。

本日のお昼はカップヌードル。

天気がよければ、御嶽山、北アルプス、南アルプス、富士山まで見えるようですが、今回は富士山は見られず。

しかし360°見渡す限り山々が連なっている美しい景色を眺めながらのごはんは格別です。

下りは破線ルートで!山頂→宝剣山荘(所要時間:30分)

ごはんを食べてお茶を飲みながらボケッとしてたらあっという間に45分経ってしまったため、下山開始。

駒ヶ岳頂上山荘までは行きの道を戻りました。

「山と高原地図」を見ると、駒ヶ岳頂上山荘から天狗山荘の手前まで、破線のルートがあります。

「横手(巻き道)コース、積雪凍結時通行禁止」と書いてあります。

通行注意の「危」のマークも1箇所。

破線ルートの危険レベル、難易度はそれぞれなので、地図上ではどの程度なのか分かりません。

破線ルート

危なければ引き返すことにして、破線ルートに行ってみました。

眺めはとてもよいです。

30分ほどのコースで、山荘も見えるほど。

途中岩を跨いだり上ったり下りたりするところはありますが、危険箇所はなく、アップダウンもあまりありません。

破線ルート

歩いている先に山荘が見えるのもいいですね。

巻き道のため、あっという間に天狗山荘、そして宝剣山荘に戻ってきました。

宝剣山荘→千畳敷(所要時間:45分)

千畳敷

宝剣山荘から千畳敷までは、剣ヶ池をぐるりと回って戻るルートもありますが、まずは帰りのロープウェイの整理券をもらうのが最優先。

千畳敷を目指して少し小走りで下ります。

14時過ぎで、この時間になると上ってくるひとも減りますが、それでもすれ違うひとはいるので、石落としに気をつける必要があります。

それなりに早めに千畳敷に着いたつもりではありますが、、、

渡されたロープウェイの整理券は1時間後。

紅葉の時期は仕方ないですね。

それにしても、早めに下りてきてよかった、、、

ロープウェイまで千畳敷周辺を散策

千畳敷周辺

ロープウェイの時間まで1時間あったので、千畳敷周辺をのんびり散策。

剣ヶ池の周辺をゆっくり歩きました(でないとすぐ終わってしまう)。

カールをバック

剣ヶ池の近くにカールをバックに写真を撮れるところがあるので、一応パシャリ。

「千畳敷カール」の看板

さらに時間があったので、戻ってきて「千畳敷カール」の看板を撮ってみました。

あとはロープウェイ乗り場まで戻ってきて、お菓子を食べながら読書をして時間を潰しました。

本を持ってきてよかった、、、

ようやくロープウェイに乗り、しらび平へ。

しらび平から新宿までの交通手段

帰りは、駒ヶ根駅まで行かずしらび平から駒ヶ根バスターミナル(すずらん通り)までバスに乗ります。

駒ヶ根バスターミナルで、新宿行きのバスを予約し、帰路に着きました。

(事前に予約が必要です。

今回は20分後のバスが空いていたのでこれに乗りました。

もし、バスの時間まで時間があれば、駒ヶ岳バスターミナルから徒歩7,8分のところにカラオケ屋があります。

「You遊駒ヶ根店」http://www.nagateku.co.jp/navi-kb/000147/03/1/

カラオケが嫌なひとは、駒ヶ根バスターミナルに暖房が入っている待合室があるので、そちらで待つこともできます)

まとめ

駒ヶ岳の紅葉は、登山客も観光客もこぞって集まるのも頷けるほどの見事な紅葉です。

ただ、ロープウェイの待ち時間などを考えると、次回来るとすれば紅葉シーズンは外して行きたいと思いました。

しかし、1回は千畳敷カールの紅葉を見る価値が大いにあるかと思います!