乗鞍岳へ日帰り登山へ行ってきたレポート【標高3026mの剣が峰】

乗鞍岳に登山してきたのでレポートをします。こんにちはSakuraです。ちなみにその乗鞍岳は23ある山をまとめて名づけられていて、乗鞍岳という山そのものはありません。

しかし世間一般ではその23ある山の中で一番標高の高い3026メートルの剣が峰のことを指しています。

なお雪のない時期に登山する場合は、この剣が峰以外だと全部で7山ほど登山可能で、残りは雪のないときは環境保護や安全面のために登山は禁止されています。

雪があるときは一応は雪のないときに禁止されてる山も登山可能ですが、現在は入山届けを出さなければならないようです。なおこの日は晴れていなくて剣が峰全体の写真は遠方からは撮影不可で、至近距離からでしか撮影はできていません。また畳平からは剣が峰は冨士見岳などに遮られて見えません。

そんなちょっと雲の中の登山でしたが、まずはレッツゴー!




畳平まではバスで行きます

畳平まではバス

乗鞍岳へ登山するためには、岐阜県側から登山するには平湯大滝あたりからスタートしていましたが、そこは崩壊したので、現在は平湯温泉スキー場内あたりからスタートしています。

しかし実際にそこから登山してる人はほとんどおらず、プロアドベンチャーレーサーの田中陽希氏くらいです・・・。

ほとんどの人は平湯温泉-ほおのき平-畳平を運行するバスに乗って標高2702メートルの畳平まで行くでしょう。もち私も。

畳平へは2003年まではマイカーで行けたのですが、環境問題のためにマイカー禁止になりました。でもそのおかげで環境が改善されて枯れかかっていた草木が戻ってきているということ。うれしいよね。

私一個人としてはマイカー規制は大いに賛成で、渋滞がなくなるだけでなく、排気ガスの問題、さらにはマイカーによる事故もなくなるからホントいいと思います。

そのバスに乗って45分ほどかけて畳平まで行きます。山道、そしてかなりの標高を稼ぎ、カーブも多いのでバスは結構揺れるので注意。

途中の標高1900メートルほどにある夫婦松展望台を通過するが、途中停車しないので誰もいない。バスは急カーブを描きながら山道を進むが、まだ標高が低いので木が高くて眺めはあまりよくない。

しかし標高2500メートルくらいを超えると森林限界を超えるので草木が低くなり眺めがよくなる。その雄大な眺めを堪能しながらバスは畳平に到着しました。

東大専用道路を歩く

畳平に到着してバスを降りる

畳平に到着してバスを降りると一気に気温が落ちていて、風が強く吹いている。気温は10度くらい。そのため下半身の脚が寒い!!

慌ててレインコートを全身にまとった。

畳平には売店とトイレと宿泊施設などが一通りそろっています。

畳平に到着

周囲を見渡すといくらか山が見える。目の前に見えるのは登山可能な魔王岳。標高2764メートルのこの山も乗鞍岳の1つだ。ここだと片道15分もあれば登れるが、上る人の数は少ない。

他にも大黒岳にも登山できるが、登山する人のほとんどが剣が峰を目指しているはず。

剣が峰を目指して登山

畳平周辺ではお花畑が存在する。木の木道が整備されていて、その上を歩いて1周できるようになっているので時間があれば、それも楽しいです。

まずは剣が峰を目指して登山することにした。その登山道は途中の肩の小屋までは関係者が車で行けるように整備されています。

それが通称「東大専用道路」です。道幅は4メートルくらいある。なのでとても歩きやすい。

途中で登山道を整備するための重機やトラックが留置されています。ただ天気があまりよくない。

東大専用道路を歩いてるくらいから段々雲が多くなって、やがて完全に雲の中を歩く感じになりました。

なので先があまり見えないで眺めが完全に良くない・・・うーーん、残念。

肩の小屋に到着するまでは途中でこれまた夏山登山可能な冨士見岳や摩利支天岳にもアクセス可能です。

肩の小屋で休憩

肩の小屋

肩の小屋は食事ができる売店と宿泊施設があります。売店は木造の建物で1920年ごろの建造らしい。

その横にトイレがあります。このトイレは有料チップで100円ほど必要です。ただ、そこでトイレを使わないと頂上まではトイレが基本ありません。

ちなみにシーズンによっては頂上小屋の好意で簡易トイレが設置されることもあるが、この時(2014年)にはありませんでした。その肩の小屋の屋外にたくさんのテーブルと椅子があるが、満席で座れないくらい混んでいました。ここで30分ほど食事をしていよいよ剣が峰へ出発です。

肩の小屋から山頂まで険しい道のり

肩の小屋からはそれまでとは全く登山の様相が異なってしまう。ここまでは道が広くて緩やかで歩きやすかったが、そこから先は車は通れない、完全に歩行者だけになります。しかもその登山道も狭く急こう配で石ころだらけになります。

その登山道は急こう配なので途中で疲れ果てないようにするために、やはりのんびり登山することにしました。

その休憩をしているさなかに後ろを振り返る。最初のころは肩の小屋の建物と、その近くにあった大学の研究所の赤い屋根の建物が見える。

しかし離れていくとその姿は雲に隠れて見えなくなってしまった。雨は降っていないけど、天気は下降傾向・・・。雲がぶ厚すぎて先がほとんど見えないので景色が楽しめなくなってしまいました。

途中で道が平たんになった。そこに柱が何やら立ってるが、下調べしてないので途中で通り過ぎてしまった。後でそこは標高2980メートルのこだま岳だったことがわかりました。

そのこだま岳も乗鞍岳の23ある山の1つ。だから剣が峰を目指してる人のほとんどは畳平からくるから、自動的にこの山も通過して、2つの山を制覇したことになります。

こだま岳を過ぎてしばらくすると段々と人が多くなってきました。人が多いので先を追い越せなくなるので、それで人の後ろを延々歩くことになります。

しばらく歩くと道が分岐している。前の人が左に行ったので自分たちも左に行くことにしました。夏山は左側通行になってるらしいです。それで頂上小屋にたどり着いた。ここは標高2975メートルで、先ほどのこだま岳よりも5メートル低いのです。

つまりこの間に若干アップダウンしてることになるわけね。ここでは売店があり、Tシャツや飲み物が売られています。椅子も置かれていて、ここでいったん休憩することに。

剣が峰山頂は大渋滞!

剣が峰山頂

一息ついて本当の頂上を目指すことにした。歩きを再開してから数分で本当の山頂にやってきた。頂上小屋で椅子に座って休憩したのが効いたようです。

本当の山頂では渋滞していた。皆が登頂記念として写真を撮りまくっています。

頂上には剣が峰の柱が立っていて、そこで皆が記念撮影をしている。私たちも順番待ちでそこに立って撮影しました。

その山頂には神社売店もあります。神主さん関係者がグッズを販売していて、大勢の人がそれを買っています。

私たちはそこで10分ほど滞在してすぐさま下山することにしました。雨だし椅子もないし寒いので早めに下山開始です。

下山は一方通行なので来た道とは別の道を途中まで行くことになります。従って頂上小屋は道の裏にあるので見えません。

それを通り過ぎてやがて来た道に戻ってきました。しかし大変なのはここからで・・・というのは慎重に歩かないと滑ってこけてしまうのです。

実際に滑ってしりもちを2回ついてしいました。

なんとか肩の小屋まで戻ってココアを飲んで一息。

ところで、そこでAMラジオの電波を調査してみました。ここは立地がよくて信州、新潟、北陸、名古屋、静岡、東京、京都大阪神戸まで聞こえました。

肩の小屋から東大専用道路を歩いて戻る。途中で大雪渓が見えてスキーをしてる人が遠くに見えた。

皮肉なことに戻る途中で段々と雲が薄くなってきた。それで眺めが少し遠くまで見えるようになっていた。やがて畳平まで無事に到着。

まとめ

乗鞍岳はとても広いので、本当に満足を楽しむならば畳平で宿泊して2日間かけて登山するのがベターだと思います。

それは登山可能な山は1つでなくて畳平周辺だけでも5つくらいあったからです。

とにかくいずれにしても下界とはちがう景色が広がっています。でも気温も低いので、やはり別世界!異次元の世界を堪能したのは間違いありませんでした。