【富士山1泊2日登山】へ行ってきたレポート/万年雪山荘泊/御来光

富士山に1泊2日で登山してきたレポートをお伝えします。こんにちはSakuraです。夏真っ盛りの8月初旬に富士登山をしてきました。「万年雪山荘」に泊まり、定番のカレーを食べて、翌日は御来光も拝みました。

一生に一度は登りたい山を!ということで日本一の富士山に登りました。年間20万人以上のひとが登る富士山ですが、実は登山をするひとにはあまり人気がありません。

アルプスのすごい山に登っている方でも、富士山に登ったことがない人も多いです。

「登山道が混んでて単調でつまらないし、眺めならアルプスのほうがすばらしいから」という話をよく聞きます。

でも、日本一高い頂(いただき)から御来光を見たい。そんな思いを胸に、今回富士山を富士宮口から登りました。




富士登山:コースルート・タイム

今回は、一緒に行った友人が3000m以上の山ははじめてだったので、コースタイムはあまり気にせず、とにかく高山病にならないようにゆっくり歩くことにしました。

また、高度慣れするために各所で20分ずつの休憩を取ることを気をつけました。

富士山登山データー:1日目

登山日付 2015年8月7日
天候 小雨のち晴れ
最低気温 24℃(5合目)
最高気温 30℃(5合目)
標高差 1020m
トータル時間 5時間30分
ルート 富士宮登山口5合目着(11:00)・・・富士宮登山口5合目出発(12:00)・・・6合目(13:00)・・・新7合目(14:00)・・・7合目(14:50)・・・8合目(15:40)・・・9合目万年雪山荘【泊】(16:30)
備考
  • 標高が100m上がるごとに約0.6℃気温が下がる
  • 高度慣れのため、各所で20分の休憩時間を含んでいます

富士山登山データー:2日目

登山日付 2015年8月8日
天候 晴れ
最低気温 3℃(山頂)
最高気温 7℃(山頂)
標高差 375m
トータル時間 7時間15分
ルート 万年雪雪山荘出発(3:00)・・・9合5勺(3:35)・・・山頂(4:20)・・・御来光(4:40)・・・出発(5:30)・・・久須志神社(5:45)・・・剣ヶ峰(6:30-7:00)・・・下山開始(7:00)・・・浅間大社(奥宮)(7:15)・・・9合5勺(7:30)・・・9合目(7:50)・・・8合目(8:15)・・・7合目(8:45)・・・新7合目(9:15)・・・6合目(10:00)・・・富士宮登山口5合目(10:15)
備考
  • 剣ヶ峰の写真待ち時間30分を含んでいます

主な服装・持ち物

  • ザック:MILLET・30L+5L
  • シューズ:AKU
  • 服装:半袖、長袖のインナー、長ズボン
  • レインウェア上下
  • フリース
  • ダウン
  • 2日目の着替え
  • 温泉セット(5合目登山口で預けられる)
  • ゲイター
  • キャップ
  • 手袋(防寒用の薄手のものと防水用の厚手のもの)
  • ニット帽
  • 水のいらないシャンプー
  • 汗拭きシート
  • 化粧品+化粧品落としシート
  • ホッカイロ(貼る用と貼らない用)
  • 行動食(じゃがりこ1個、柿の種2袋、チーズおかき、きんつば2個、ドライオレンジ1袋、ドライマンゴー1袋)
  • 1日目昼食(カップヌードル)
  • 1日目の昼食+お茶用のお湯500mL
  • 飲みもの4L(→2.5Lしか使わなかった)

日本一の富士山はどんな山?

富士山

富士山は言わずもがな日本で一番高い山です。標高は3,776m(剣ヶ峰の最高地点の標高。二等三角点「富士山」の標高は、3775.5m)です。

日本で二番目に高い南アルプスの北岳の標高は3193mなので、富士山はぶっちぎりです。もちろん、最高峰の独立峰です。

また、日本三霊山のひとつです(他のふたつは白山と立山)。

山頂には久須志神社と浅間大社(奥宮)があり、御朱印をいただくことができます。

富士山は普段山に登らないひとが大勢います。こんなにも初心者が多い3000メートル級の山はなかなかないです。

でも、往復で10時間近く歩きます。

普段山に登るわたしでさえ長いなぁと思うのに、登らないひとがこんなに長い距離を歩いてまで富士山に登りたいと思うということは、やはり日本一という魅力は大きいのでしょう。

とはいえ、みんな結構しんどそうに登っていました。

高山病になりかけているひと、高山病になって苦しそうなひとを途中で何人も見ました。

日本一高い富士山に、初心者でも登れてしまう理由は、

  1. 登山道が整備されている
  2. 滑落などの危ない箇所がない
  3. 小屋が多く、水や食べものなどの荷物が少なくて済む
  4. ツアーが充実してる

こんなところでしょうか。

とはいえ、落石で死亡事故も起きています。

山頂付近はガレ場が続くのでヘルメットを持参するとよいでしょう。

ちなみに、勘違いしているひとが多いですが、多くの場合、ヘルメットは滑落時のためにかぶるのではありません。

落石などから頭を守るためにかぶります 。

東京から富士宮登山口までのアクセス

マイカーがないひとは、ツアーバスが便利です。ツアーはたくさんあり、ガイドさんが同行してくれるプランやフリープランがあります。

ガイド同行であれフリープランであれツアーを利用するほうがよい理由は、

  • 登山口まで直で連れていってくれる
  • 小屋の宿泊の予約がついている
  • 帰りに温泉に寄ってくれるプランがある

今回は、富士登山では大手のツアー会社であるサンシャインを利用しました。

登山をけっこうこなしている私でも大手のツアー会社であるサンシャインを利用理由はあるのです。それは・・・

  1. 富士宮口からのフリープランがあったこと
  2. 9合目にある小屋を指定して予約できたこと(有料500円)
  3. 帰りに温泉に寄るプランだったこと
  4. 初心者の友人が一緒だったため大手ツアー会社のほうが友人が安心すると思ったこと

以上となります。

料金は同じようなプランで同じ日ならどこのツアー会社も横並びです。

東京から電車やバスを使っていくと、乗り換えが多くて大変なうえに料金はバスツアーより高い場合が多いです。

今回利用したサンシャインツアーは、基本料金15300円+山小屋指定料金500円=15800円でした。

新宿からのバスの所要時間は約4時間です。帰りに温泉にも寄ってくれることを考えると、結構お得です。

さらに、今回利用したサンシャインツアーでは、帰りの温泉後に浅間大社(本宮)とお宮横丁にも寄るプランでした。

山頂で浅間大社の奥宮を訪ね、帰りに本宮を訪ねることができて、神社が好きなひとや御朱印を集めているひとには最高のプランですね。


富士登山口へ電車でのアクセス

ちなみに、電車の場合だとこうなります(今回検討した一例)。

東京からなら三島駅が利用しやすいです。今回のプランで三島駅から行く場合は以下になります。

アクセス方法や時刻表は下記で確認できます。

電車
  • 東京駅→三島駅
  • 所要時間:約2時間10分
  • 料金:約2270円
バス
  • 三島駅→富士宮登山口5合目
  • 所要時間:約2時間10分
  • 料金:2460円
万年雪山荘
  • 7500円(1泊2食つき)

以上を見ると、個人で富士山登山のアクセスを考えると、往復の交通費+小屋だけでも約17000円かかります。

そのため、今回はツアーバスにしました。サンシャインツアーはトータルで15,800円でバスで行けるツァーバスのほうが安いのです。

富士登山口の比較:吉田ルートと富士宮ルート

富士山には、「吉田ルート」「富士宮ルート」「御殿場ルート」「須走ルート」の4つのメインルートがあります。

はじめてのひとや普段登山をしないひとは、吉田ルートか富士宮ルートから登るのが一般的です。

特徴はこんな感じです。

吉田ルート

  • 1、山梨から入る
  • 2、小屋の数が多くて安心
  • 3、いちばん登山者が多い(全体の約6割※)
  • 4、標高差は約1450m、往復の距離は約14km
  • 5、所要時間:登りは約6時間、下りは約3時間30分(山と高原地図より)
  • 6、山頂にいちばん近い山小屋は8合5勺(標高3450メートル)

富士宮ルート

  • 1、静岡から入る
  • 2、小屋の数は吉田口より少ない
  • 3、登山者が比較的少ない(全体の3割未満※)
  • 4、標高差は約1350m、往復の距離:約8.5km
  • 5、所要時間:登り:5時間10分 下り:3時間30分(山と高原地図より)
  • 6、山頂にいちばん近い山小屋は9合5勺(標高3590メートル)
  • ※ お鉢巡りは1周1時間30分
  • ※ 各ルートの登山者の割合は平成29年のもの(出典:環境省http://kanto.env.go.jp/pre_2018/30_1.html)

吉田ルートと富士宮ルートの違い

  • 吉田ルート:標高差は高いけど坂がゆるやか、その分距離も長い
  • 富士宮ルート:標高差は低いけど急坂、その分距離も短い

あくまでも比較してなので、吉田ルートの坂も結構急です。

今回は、登山者が少ない富士宮ルートを選びました。

さらに、土日の混み具合は尋常じゃないと聞いていたので、金曜日と土曜日で行きました。

富士登山1日目:出発→登山口

朝、一緒に行く友人と合流。7時10分に新宿集合なので眠い・・・そしてほかのツアーバスもたくさんあるので、かなり混雑していました。

バスのなかでは、これからの山行に備えてとにかく寝ました。高山病の一番の大敵は睡眠不足と疲労。

バスが出発して4時間後、富士宮登山口に着きました。

途中渋滞していたわりには予定より少し遅れたぐらいで済んだのでよかったです。

バスから降りると、雨・・・。

予想はしていましたが、かなりテンションが下がりました。

雨のなかの登山、さらに小屋に着いてからの濡れたレインウェアの処理や寒さ対策などを考えるとげんなりします。

とはいえ、天気ばかりは仕方ない。

山頂で少しだけでも晴れることを願って登山口に向かいました。

バスに乗るまでの注意事項

バスが出発するのは新宿西口の新宿センタービル南側の場合、新宿駅から新宿センタービルの道も複雑ですが、「南側」を見つけるのも大変です。

集合時間には余裕を持って来たほうがよいでしょう。

また、新宿センタービルのなかにコンビニはありますが、登山客で長蛇の列になります(15分くらい並びました)。

必要なものは事前に買ってくるほうが慌てないで済みます。

登山口→7合目:高山病に気をつけよう/標高差650m・3時間50分

富士宮登山口

5合目の富士宮登山口には、11時過ぎに着きました。この時点で標高は2380mです。

まずは高い標高に身体を馴染ませるために1時間くらいの休憩を取りました。

高度慣れで休憩している間、お昼ごはんにしました。持参したカップラーメンを食べました。

売店でラーメンやそばなど食べるものは売っていますが、混雑していたので持ってきて正解でした。

ツアーではオプションでお昼のお弁当をつけることもできましたが、なるべく節約できるところは節約で。

12時になり、ようやく出発です。着いたときにパラパラ雨が降っていたので、念のためゲイターをつけて登山開始。

5合目登山口

5合目登山口から7合目までは、とにかくダラダラした坂をひたすら登っていきます。坂が比較的緩く、登りやすいのですが、ここで落とし穴が。

登りはじめでテンションが上がっているなかでの比較的緩やかな坂。

5合目登山口

スピードを出しすぎてそのあと高山病になるひとが多いです。

一緒に行った友人が3000メートル級の山ははじめてで高山病の心配をしていたので、今回は特に注意しました。

高山病対策はこんな感じ

【小屋ごとに20分の休憩】

高度慣れをします。

富士宮口はだいたい30分から1時間ごとに小屋があるので、20分その場に留まり高度に慣れさせます。

その際、水分をしっかり取ること、行動食を食べることに気をつけます。

水分は説明するまでもないですが、食べものを食べると唾液も出るし、呼吸もするので。

【息切れしないくらいとにかくゆっくり登る】

登ってくる大抵のひとたちは、ハァハァ言いながら登って、疲れたら休憩してまたハァハァ言いながら登って・・・の繰り返しでした。

この登り方では疲れてしまいますし、2日目の高山病は、1日目の歩き方によって発症の可能性が高まります。何より楽しくない・・・

わたしたちはゆっくりゆっくり登りました。

終始そんな感じのスピードだったので、友人からは「楽勝じゃん!」と言われました(苦笑)。

7合目→9合目:万年雪山荘までを歩く/標高差370m・1時間40分

7合目→9合目

7合目から9合目の宿までも、基本的にはダラダラ坂です。

パラついていた雨もいつの間にか止み、いつしか雲海が広がっていました。

雲海

さっきまで見上げていた雲が、いつの間にか眼前に。太陽の光に照らされて、ところどころ雲が黄金色に輝いていました。

まるで、宝ものを教えてくれているかのような。

万年雪山荘

亀のような歩みで、小屋ごとに20分休憩しているので、宿泊予定の9合目の小屋【万年雪山荘】には16時半に着きました。

万年雪山荘

山小屋での常識的な到着時間は15時と言われています。

それに比べたらだいぶ遅いですが、富士山はそのくらいもしくはそれより遅い時間に到着するひとも多かったです。

また、夕日で雲がラベンダー色に染まり、寒いのに離れがたく、いつまでも眺めていました。

夕日

富士山9合目【万年雪山荘】の夕飯はカレー!

万年雪山荘の夕食はカレー

万年雪山荘の夕食はカレーと温かいお茶が出ます。

富士山の小屋は密集したひとの体温で「すごく寒い!」というわけではないですが、温かいごはんと飲みものは体力を回復させてくれました。

ただし、普段1人前を食べられないわたしですらもの足りないと思うくらいの量なので、男性はこれだけでは足りないでしょう。

万年雪山荘ではそのほかの食事も充実していますが、念のため夕食分のパンやおにぎりを持ってきたほうが無難です。

万年雪山荘の食事について(オフィシャルHPより)

富士山でのガスバーナーの使用について

富士山は、ガスバーナーの使用は一般的には禁止されています。

「一般的には」というのは、国立公園である富士山は、法律ではたき火は禁止されていますが、バーナーやコンロは下記のような記述があります。

【バーナーやコンロは、火災を起こすおそれがあるため、山小屋周辺や人ごみを避け、周囲に注意して使用するようにしましょう。】

(富士登山オフィシャルサイトより)

なので、上記に注意すればよいはず。

ただし、小屋によっても対応はまちまち、さらに、富士山は山小屋周辺でなくてもひとがいないところを探すのは難儀です。

使っているひとも見かけませんでした。

夜ごはんは温かいものを食べたかったし山頂で熱いミルクティーを飲みたいなぁと思っていたので、バーナーについてはかなり調べたのですが、結局持っていくのは諦めました。

ただし、山専ボトルに熱湯を入れ、フタを開けないようにすれば、2日目の朝、身体と心がホッとするくらいの温かさのミルクティーが飲めました。

万年雪山荘からながめる満天星空

山の宿泊の醍醐味、それは星空を眺めることです。

富士山は御来光を目指すひとがほとんどで、夜中の2時から4時の間に起きて出発するので登りながらや休憩しながら星空を見ることもできます。

が、かなり大勢のひとがヘッドライトをつけてぞろぞろ登るので、星の輝きがよく見えなくなってしまいます(とはいえ、東京の街で空を眺めるよりは数十倍すごい)。

富士山の星空は、みんながまだ歩き出さない21時から23時くらいに見るのがよいです。

まわりに高い山がないため、水平線に近いところまで星が見えます。

今回は天気も良く、夏の大三角形や天の川、さそり座まではっきり見えました。

極端な寒さではなかったので、流れ星を数えながら1時間くらいぼーっとしてました。

日帰りや夜中に登る弾丸登山のひともいますが、もったいないなぁと思います。

こんなすばらしい星空が見られるのに!

(※ 寝不足は高山病になりやすいので注意が必要です)

富士登山2日目:9合目→山頂はヘッドライト登山

山頂はヘッドライト登山

2日目は、2時に起きて準備をはじめました。2時半くらいから朝ごはんのお弁当が受け取れました。

同じ時間帯に出るひとが大半なので、かなりの混雑でした。

お弁当をしまって3時過ぎに出発しました。万年雪山荘から頂上までは約1時間半。ひたすら渋滞でした。

自分のペースで歩けず、ところどころ手を使って岩を登らなければいけない箇所もあります。

また、岩を落としてしまわないように充分に注意が必要です。

30分に1回、計3回の短めの休憩を取ってコースタイムより少し早く三角点がある鳥居をくぐりました。ここが富士山の頂上です。

御来光が4時間40分過ぎなので、朝ごはんのお弁当を食べてミルクティーを飲みながら30分くらい待ちました。

山頂ではしっかりとした防寒対策を

御来光を待つ間、じっと座っている時間の防寒対策が必要です。

朝の山頂は、0度近くまで気温が下がります。

ホッカイロやウインタースポーツで使うウェアなど、充分な防寒対策をしないと低体温症になってしまいます。

夏にホッカイロ売ってないので、冬に買いだめしておく必要ありです。

富士山御来光と剣ヶ峰登頂

富士山御来光

三角点がある鳥居をくぐって久須志神社方面、つまり右周りに進み朝日岳らへんで御来光を見ました。

御来光の感動は言葉では表現できないほどの美しさがありました。

雲海が広がり、徐々に赤く染まる雲海をみていると、太陽がひょっこり顔を出しました。

その光景は、美しさを通り越して畏怖を抱くほどでした。

富士山御来光

太陽が完全に昇るまでたっぷり眺めてから、まずは久須志神社を目指しました。

歩き始めてすぐ、富士山の火口が見えます。

富士山の火口

この迫力といったら!

火山の威力が垣間見れます。

火口の廻りを歩くのですが、穴のあいた火口やゴツゴツした岩はまるでドラクエの世界にいるかのよう。

火山の威力

冒険気分で歩くと、久須志神社に着きました。

久須志神社 御朱印

ここで御朱印をいただきました。

大混雑していると思いきや、15分程度でいただけました。

地上と比べて絶対数が少ないからか・・・

久須志神社から三角点がある頂上の間に、最高峰の剣ヶ峰があります。

最高峰の剣ヶ峰

その15分くらい手前に影富士がきれいに見られるポイントがあります。

この日は天気がよく、雲海が発生していたのでそれはそれはきれいな影富士が見えました。

影富士

剣ヶ峰登頂の写真撮影の注意事項

剣ヶ峰は、かなりの混雑していました。

ツアーバスでは、5合目富士宮登山口に10時半集合で、9時半目安に下りてくるように言われていました。

下山にかかる時間は約3時間半。9時半に着くには6時には下山を開始している必要があります。

剣ヶ峰に着いたとき、すでに6時。

目の前には行列。

しかし、ここまで来て登頂の写真を撮らずして降りるわけには・・・!

下りは2時間半で降りる自信があったので、写真を取ってから下山することにしました。

剣ヶ峰で写真を撮りたいひとは下山時刻に注意が必要です。

剣ヶ峰から富士宮口への下山口までは約15分。

混雑して自分のペースで歩けないことを前提とする必要があります。

剣ヶ峰→富士宮口15分+下山にかかる時間3時間半(ひとによる)+写真待ち30分を目安に逆算して何時に剣ヶ峰を出発しなくてはいけないかを考える必要があります。

浅間大社の御朱印

浅間大社の御朱印は、剣ヶ峰を過ぎて三角点がある鳥居の手前にあるのですが、帰りに寄る時間はなさそうだったので、写真待ちの時間に行ってくることにしました。

友人に荷物を預けて列に並んでもらって、まだ体力が有り余ってるわたしが行くことに。

往復約35分ですが、走ったのもあって20分弱で行けました。

御朱印は、5分程度でいただけました。

富士山下山はスピードに注意

剣ヶ峰での写真も浅間大社(奥宮)の御朱印もゲットでき、ようやく下山です。

時刻は7時半。集合時間は10時半。

下山目安は9時半。コースタイムは3時間半。

下山目安には完全に間に合わないうえに集合時間ですら怪しい時間に。

自分のペースで降りられるのなら早いひとなら2時間程度で降りられます。

ただし、登ってくるひとを待っていたり、渋滞していたりして、マイペースに歩くのは至難の技。

また、石を落とさないように注意しながら歩くのも神経を使います。

渋滞を掻い潜りながら走って下れるところは走り、なんとか10時に富士宮登山口に着きました。

友人はかなり疲れていました・・・初心者は1.5倍の時間を見るのが無難と感じました。

ツアーでは、10時半集合に間に合わなかったひとも数名いて、ふだん山に登らないひとはコースタイムの1.5倍の時間の余裕を持ったほうがよいですね。

富士山登山:まとめ

今回の富士山は雲海・星空・御来光・影富士と、富士登山の醍醐味をすべて味わえてとてもよい山行でした。

ふだん登山をしないひとたちにも愛される富士山。けがや高山病で山を嫌いにならないといいなぁ、これを機に登山をする仲間が増えるといいなぁと願っています。

富士山は登れる時期が短いので、非常に混雑します。

土日は避けて、平日行くのがベストなのですが、無理なひとは金曜・土曜か日曜・月曜にするだけでもだいぶ違うようです。

いつかまた、星空と御来光を見に来ることを誓いました。