那須岳へ日帰り登山へ行ってきたレポート【紅葉の名所】

紅葉の名所で知られる那須高原。那須紅葉ゴンドラという広告をたまたま見かけて、乗ってみたいと思ったことがキッカケで秋に那須岳に行くことになりました。

ロープウェイを使用すると、那須岳の山頂まで徒歩50分程度で行けるそう。50分くらいなら歩けるのでは?せっかくロープウェイで上まで行くのなら頂上を目指したい!と思うよね!

那須岳は、標高1,915メートルで初心者でも比較的登りやすい山です。

スポーツ用品店やアウトドアグッズの売っているお店を巡り、今回はスポーツ用のサポート機能付きの山ガール系のレギンスを購入しました。

[ルビタス] 迷彩 レギンス ストレッチ パンツ ロング丈 スパッツ スキニー タイツ レギパン (ベージュ系)
Rubitas(ルビタス)

↑こんな感じのヤツ。いいでしょ?

リュックは肩とウエスト部分にベルトが付いている登山に使えるようなものがたまたま家にあったので、それを使いました。完璧山ガールの格好で、那須岳に向かいました。




那須ロープウェイで山頂駅へ

那須街道

車で那須街道をひたすら走って、ロープウェイ山麓駅へ行きました。紅葉シーズンだったので、交通量がとても多かったです。ロープウェイ乗り場付近も混雑していました。

この日は風速18メートルほどあり、20メートルを超えると強風でロープウェイは止まってしまうというアナウンスが何度も入っていました。

風速18メートルにちょっと・・・不安になりました。天気は悪いわけではなく、ロープウェイが止まるかもというアナウンスを聞いても他の観光客の人たちは誰も躊躇することなくロープウェイ乗り場へ向かっていたので、そこまで不安に思う必要はないのかもしれないと判断して予定通りロープウェイに乗りました。

那須ロープウェイで山頂駅

ちょうど紅葉が見頃の時期に合わせて行ったので、ロープウェイからの眺め本当に絶景でした。ロープウェイの中にはガイドさんが居て、周囲の景色について説明をしてくれます。何も知らずに行った方でも安心です。

ロープウェイから見下ろす紅葉した木々は、山のサンゴ礁と言われているそうです。本当にサンゴ礁かのように、とても美しかったです。ロープウェイに乗っている時間はたったの4分間。本当にあっという間に那須岳山頂駅に到着です。

那須岳登山開始

那須岳登山

ロープウェイを降りたら、まずは那須岳山頂を目指します。山頂から三本槍岳方向に下り、峰の茶屋を経由して峠の茶屋の前を通りロープウェイ山麓駅に戻るコースで歩くことにしました。登りはロープウェイを使用し、下りは自力で降りるコースです。

ロープウェイを降りると山頂までは、登山道というよりは砂利の少しきつい登り坂です。

那須岳はロープウェイがあるので、登山の装備を全くしていない人も歩いて山頂を目指していました。

砂利で足場が滑るところもあるので、普通のスニーカーでも行けないことはないですが、やはり登山系の靴の方が安心だと思います。

砂利の坂道を登りきると岩場になり、安定した岩の上を選んで歩いたり、岩と岩の間を歩いたり、登山らしい道のりになってきました。

無事に那須岳登頂成功

那須岳登頂

那須ロープウェイを降りて1時間はかからずに山頂へ着くことができました。風がものすごく強く、帽子は飛ばされそうになったので途中でリュックにしまいました。

山頂には那須岳神社があったのでお参りしてきました。

せっかく山頂についたときには雲が多くて、周りの景色は全く見えませんでした。山頂からの絶景を期待していたのでとても残念でした。でも山頂の神社を見て、本当に登り切ったんだなー!という達成感を得ることはできました。

那須岳登頂

紅葉シーズンで人が多かったので、山頂でゆっくりすることはできず、すぐにまた進み始めました。次から次に登山客が来て、那須岳神社をサッと参拝してすぐに立ち去って次の人に譲るという流れができていました。

やっぱり、登頂、そして山頂についたという事実で、それまでの疲れは一気に吹っ飛びました!テンションが上がったので、そこからは歌を口ずさみながらノリノリで下山を始めました。

峰の茶屋跡で休憩

昔茶屋だった場所、那須岳の「峰の茶屋跡」で休憩をすることにしました。峰の茶屋跡に着く少し前に、60代くらいの1人の男の人がひょいひょいと私を抜いて行きました。その男性の奥さんがあとを必死に追って「速いよ!ちょっと待ってよー!なんでいつもこうなのよ!」と大きな声で怒りながら近づいてきたので、とてもびっくりしました。

とりあえず挨拶をすると「ちょっと聞いてよ!いつもあの人は私を置いていくのよ!ひどいと思わない?」と話しかけてきました。それを聞いていた旦那さんは遠くから「お前が遅いのが悪いんだろ!早くしろよ!」と立ち止まっていました。奥さんが追いつくと、旦那さんが重い荷物を持ってあげてそこからまた2人で登山を続けていきました。

修羅場かと思いきや、仲良し夫婦の痴話喧嘩に遭遇しただけでした。色々な人間模様が見られるのも、登山の面白さだな〜とつくづく感じました。

峰の茶屋跡付近は休憩スポットで、多くの人が休憩していました。お爺ちゃんお婆ちゃんのグループ、遠足で来た小学生の団体、修行で来ていたお坊さんの集団など、本当にいろいろな人が登山に来るのだなと思いました。

少しお腹が空いたのでポテトチップスを食べていたときにお坊さんが近くに座っていたので「食べますか?」と聞くと両手を合わせてお礼をしておいしそうに食べてくれました。

お坊さんもポテトチップスは食べるんだなーと少し面白かったです。

峰の茶屋跡を出る頃には、太陽が出てきて天気は回復していました。山の天気は変わりやすいというけれど、良い方に変わってくれてとても嬉しかったです。

峠の茶屋で玉こんにゃく

那須岳

那須岳の峰の茶屋跡を出て、岩場や階段を下ると峠の茶屋に付き下山終了です。下山も本当にあっという間で、1時間くらいでした。休憩時間を含めても、ロープウェイを降りてから2時間半程度です。

程よい疲労感と達成感の、とても気持ちの良いお散歩をした気分でした。最後までノリノリで、歌を歌いながら下山しきることができました。

最後に峠の茶屋に着くと、玉こんにゃくが売られていました。

串に、玉こんにゃくが4つ刺されているものです。普段滅多に食べる機会がないので、買ってみることにしました。疲れたときに玉こんにゃく?と少し疑問にも思いましたが、とてもおいしかったです。

動いたあとに何かを食べると一段とおいしく感じますよね。玉こんにゃくが、思い出の一品となりました。

まとめ

那須岳は軽い気持ちで、ちょっと行ってみようか・・・そんな動機でも行ける山です。

自然の中を歩くのはとても気持ちが良くて、山頂に着いときは大きな達成感を得ることができました。すれ違う人みんなが挨拶をしてくれて、山で出会う人たちは良い人ばかりだな〜と、とても心が温かくなりました。

紅葉の名所に車で行って紅葉を楽しむのももちろん良いけれど、山に登ってより近くで紅葉の美しさを感じるのも良いと思いました。ぜひあなたも紅葉の季節に行ってみてください。

那須岳には三斗小屋温泉という車では行けない、自分の足で登山をして行かないとたどり着けない温泉があります。次に那須岳に登るときは、その三斗小屋温泉に泊まってみたいと思いました。