霧ヶ峰

霧ヶ峰は長野県にある火山の一つ。侵食を受けた成層火山であり、標高は最高峰の車山で1925mになります。

山域は八ヶ岳中信高原国定公園中部に含まれ、緩やかな高原が山頂に広がります。

霧ヶ峰は山全体お覆っていたカヤ類の伐採が古くから行われ、現在では草原となっています。

日本百名山・花の百名山の一つとして数えられています。




霧ヶ峰について・概要

霧ヶ峰は、中世から祭祀がとりおこなわれ、武士たちが流鏑馬に興じるなど、歴史遺産も多く残ります。

黒曜石の石器が出土されるなど、古来より人々に親しまれてきた山であることがうかがえます。

霧ヶ峰のもう一つの大きな特徴としては、広大な面積の湿原があることです。

八島ヶ原湿原は、日本を代表する大湿原であり、主に水苔類が多く豊富な自然環境が育まれています。

明治時代から観光地化が進められ、夏は登山やハイキング、冬はスキー客でにぎわいます。

霧ヶ峰はグライダーの日本の発祥地としても有名で、現在も訓練地として利用されています。

登山の人気シーズンは?

霧ヶ峰の登山シーズンは、草原の利点を楽しめる夏山に人気が集中します。

肥沃な大地に咲き誇る植物群落を楽しむ人も多く、登山自体がそれほど難しくないため、植物を楽しみながらするトレッキングやハイキングも人気です。

また霧ヶ峰は紅葉の時期が他の山よりも長く、降雪の始まる冬ギリギリまで登山客の数が衰えません。

この山の魅力

霧ヶ峰の魅力は周囲の信州の山々が360度のパノラマで見られる展望の良さや、草原の自然環境、そしてアクセスの良さです。

霧ヶ峰は湿原以外の場所でも360種類もの植物のが見事に生育し、天然記念物に指定されています。

火山土壌の土壌の中ではめずらしく、コバケイソウやニッコウキスゲなどの群落が見られます。

長野県を代表する観光道路ビーナスラインが通りリフトも完備しているので、一般登山以外を目的にする際にもストレスなくアクセスをすることが容易です。

様々な観光施設が並ぶ、野外アクティビティのメッカだといえます。

登山のレベル

霧ヶ峰の登山レベルは初級程度で、難なく登頂することができます。

切り開かれた草原に敷かれた山道を進むことは、登山というよりもハイキングに近い印象です。

歩行を妨げる要素はほとんどなく、よく整備された道を、自然を愛でながら楽しく歩くことができるでしょう。

主な登山ルート

霧ヶ峰は道路も整備され公共機関も多く、登山口までのアクセスも良好です。

バリエーションに富んだルートプランが立てやすく、どのルートも難易度はそれほど変わりません。

山頂~周遊ルート

車山のスキー用リフトで山頂にアクセスし、そこからスタートします。

車山肩→コロボックルヒュッテと進み、沢渡から山頂に戻り、またリフトで下山します。

標高差276m総距離4.8㎞所要時間2時間半になります。

山頂~八島ヶ原湿原ルート

スキーリフトで山頂まで行きスタートします。

車山肩→コロボックルヒュッテから八島ヶ原湿原へとルートを伸ばします。

もと来たスタート地点がゴールになります。

標高差311m総距離10.5㎞所要時間4時間半になります。

冬山登山はできる?

霧ヶ峰は冬山でも安全に登山をすることができます。

降雪量はその年によって様々ですが、雪道を往来する人や車も多く危険度はごく低いものです。

冬の霧ヶ峰山頂からの展望は、夏山とはまた違った魅力があり、雪に覆われた北・中央・南アルプス、八ヶ岳連峰の山々の景色は絶景です。

天気予報だけ確認をして冬山にも挑戦してみましょう。

山小屋情報

霧ヶ峰には登山用の避難小屋はありませんが、食事や宿泊ができる山荘やヒュッテが多く点在します。

それぞれに名物料理やおすすめのドリンクなどが提供されていて、これも霧ヶ峰登山の楽しみの一つです。

  • コロボックルヒュッテ
  • 場所:長野県諏訪市霧ケ峰車山肩
  • 電話:0266-58-0573
  • FAX:なし
  • 営業期間:通年

まとめ

観光スポットがたくさんある霧ヶ峰は、トレッキングやハイキングの気分で安全に自然を堪能できます。

地図や観光ガイドを携帯し、おすすめスポットをチェックしながら霧ヶ峰観光を満喫しましょう。

コメント一覧
  1. ピヨ より:

    登山を始めたけどどの山から始めたらいいかわからない。そんな登山初心者におすすめの山が百名山の一つである霧ヶ峰です。霧ヶ峰は主峰車山をメインに複数の山々から形成されており、多数の登山ルートが点在しています。グループで訪れた場合でも自分のレベルにあったルートを選べるので安心です。

    写真は車山にある初心者向きのハイキングコースのど真ん中。コースは緩やかですが、茂みに覆われており本格的な雰囲気が楽しめます。茂みは場所によっては腰ぐらいまでの高さに達するので、軽装ではなく長袖長ズボンを着用しましょう。

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