
妙高山は新潟県にある成層火山です。斑尾山・黒姫山・戸隠山・飯縄山とともに北信五岳の一つです。</p>
標高2454mと非常に高く、突き出た最高峰と外輪山を持ち威風堂々とした雰囲気を持ちます。
日本百名山にも選定された上信越の名山であり、山域は妙高戸隠連山国立公園に属しています。
かつては山岳信仰の霊場としても反映し、随所に鳥居や石仏を見ることができます。
この記事に書いてあること
妙高山について・概要
妙高山は山頂中央に巨大なカルデラがあり、最高峰は溶岩円頂丘でその周りの広範囲に外輪が見られます。
その堂々とした佇まいから「越後富士」の別称でも呼ばれています。
北信五岳とともに、火打山・焼山と頸城三山にも含まれ、山麓は豊富な温泉地として栄えています。
妙高山はかなり古い火山でもあり、噴火の記録は残っていません。
山麓から見る山容は、頂上がゴツゴツと大きく隆起した猛々しいフォルムが特徴で、登山愛好家なら登攀意欲がかきたてられるはずです。
登山の人気シーズンは?
妙高山は標高も非常に高いことから平均気温も低く、5月中旬まで残雪が残ります。
多くの登山客は、高山植物の開花情報が出始める8月頃が最も人気のあるシーズンです。
秋の紅葉の時期は非常に短く、数週間で積雪期に入ってしまうため、登山自体が難しくなるでしょう。
これから妙高山への登山プランを考えるならば7月上旬から10月上旬までの期間がおすすめです。
この山の魅力
上信越の山々と連なる妙高山は豊富な自然に包まれています。
登山口を通ると広大なブナ林があり、山の中腹あたりからは亜高山帯・高山帯へと変化していく様子を体験できます。
妙高山はライチョウの北限生息域としても有名で、野鳥の宝庫でもあります。
なだらかな山道を通過して頂上付近まで登ると、険しさが増して成層火山らしいゴツゴツとした地形も堪能することができます。
山麓の「苗名滝」は落差が55mあり、日本の滝百選にも選ばれた名瀑です。
また、東側国道添いのには温泉街もあり、山歩きの疲れを癒やすために登山客が多く訪れます。
登山のレベル
妙高山は山麓の登山口からスタートして登る場合には、悪路を行くことになり距離もかなりあるので上級者向けです。
スカイケーブルを利用すれば初心者でも安全に頂上まで行き着くことができます。
ただし、山頂付近は岩山を進むことになるので、ロープウェイを使ったとしても必要最低限の装備は必要になりますし、傾斜はきついのである程度の体力が要求されます。
標高が非常に高い成層火山なので、上級者でもしっかりとしたルートプランを立て装備のチェックも怠らないようにしましょう。
主な登山ルート
妙高山はルート選びによって大きく難易度が変わります。
ロープウェイを使うルートと山麓からスタートするルートを紹介します。
山頂駅~山頂ルート
スカイケーブルを利用して山頂駅にアクセスし、そこをスタート地点とします。
風穴・南峰を抜けて妙高山頂上を目指し、往復します。
標高差1250m、総距離10㎞所要時間は6時間半になります。
笹ヶ峰~山頂ルート
笹ヶ峰をスタートし富士見平大倉乗越を経由して妙高山に到着、そこからピストンして下山します。
山麓から頂上まで、妙高山の醍醐味を味わえるルートです。
標高差1147m、総距離8.6㎞所要時間9時間になります。
距離は短いですが難易度の高い登山ルートです。
冬山登山はできる?
妙高山は冬登山が可能です。経験豊かな登山者の中には、あえて冬を狙って登山プランを組む方も多くいます。
妙高山は幕営も可能なので、何泊かかけてゆったりと冬山を楽しみます。
もちろん冬は夏の人気シーズンに比べると人もまばらなので、じっくりとキャンプを満喫することができます。
ただし、厳冬期はかなり雪部書くなるので、紅葉の終わるシーズンや春の残雪期を狙うことをおすすめします。
山小屋情報
妙高山には山小屋があります。
かなりのルート距離を歩くことになりますの、拠点として利用しましょう。
- 南地獄谷避難小屋(大谷ヒュッテ)
- 場所:妙高山東南東方1.5㎞池ノ平・赤倉道分岐
- 電話:0255-74-0021
- FAX:0255-73-8206
- 営業期間:通年(無人)
まとめ
妙高山は2500m級の高山であり、登山経験をつむのにも最適な山です。
初心者・中級者の方は、妙高山登山をきっかけに、もう一度装備を見直し登山レベルをステップアップさせましょう。