焼岳

焼岳は長野県と岐阜県の県境に位置する活火山です。現在でも噴煙が見られ、1962年にも噴火していることから常時観測火山に指定されています。

標高2455m、北アルプスでは唯一の活火山です。

ガスの噴出する硫気活動があることから、「硫黄岳」という別名も持ちます。

隣にある白谷山とアカンダナ山と合わせて焼岳火山群と呼ばれます。

山域は中部山岳国立公園内に含まれ、日本百名山に選定されています。




焼岳について・概要

焼岳の頂上には溶岩円頂丘で、山頂の稜線は細く両端が落ちた尖峰です。

南峰・北峰など複数のピークがあり、火口湖も有します。

もともとは標高2000mの基盤から噴火して形成された山なので、火山成層は500mほどです。

火山堆積物で構成されている中腹よりも上の部分には樹木がなく、火山堆積物のゴツゴツとした岩肌に高山植物が絨毯にように生育しています。

登山の人気シーズンは?

焼岳は北アルプスの山岳の中では比較的天候も穏やかで、春山の時期が長いという特徴があります。

他の山と同様に夏山の人気がありますが、残雪の残る春(3月下旬~5月中旬頃)の、雪と新緑の両方を楽しめる時期も登山客が増えます。

冬の到来も遅いために紅葉の色づく秋登山も、安全に登ることができる人気シーズンです。

この山の魅力

北アルプスではここだけしかない活火山の放つ自然の息吹を感じられるのが焼岳の多きな魅力です。

爆裂火口から吹き上げる噴煙を見ながらの登山は一種独特の興奮を覚えるでしょう。

山麓の鬱蒼とした森林帯はたっぷりと自然を感じることができます。

北アルプスの他の山岳と比べると高山植物は少ないものの、希少種が繁殖します。

山頂から見下ろせる上高地の景色は見惚れるほど。

登山のレベル

焼岳は北アルプスの中では最も危険度の低い部類に入ります。

平均斜度も穏やかで初心者でも安全に山頂にたどり着くことができるでしょう。

ただし、近隣の山から続く稜線伝いに焼岳に入る登山者もおり、上級者と初心者が混在する様子も見られます。

登山口も多く、アクセスするための道路・バスなども整備されています。

登山道の特徴として分岐路が多いので、地図・コンパスは必須です。

主な登山ルート

焼岳は登山口が多く、様々なルートの組み立てができます。

中ノ湯温泉~焼岳ルート

中ノ湯温泉をスタートし、焼岳に直登します。

新中尾峠を下り、田代橋を経由して帝国ホテル前バス停でゴールします。

初心者でも安全に登ることができる代表的なルートです。

標高差1049m総距離9㎞、所要時間6時間半になります。

中尾高原口~焼岳ルート

中尾高原口をスタートし、登山口→中尾峠を通り焼岳へ登頂します。

山頂から同じルートを戻るピストンルートになります。

標高差1623m、総距離15㎞、所要時間8時間になります。

冬山登山はできる?

焼岳は冬登山が可能です。

北アルプスの中でも難易度の低い山なので、冬も比例します。

他の3000m級の山岳よりも厳冬期にアタックする登山者も多く、12月~2月といった真冬でも山道にトレースを見つけるこができます。

もちろん気温は低く、天候が崩れるとホワイトアウトしてしまうこともありますので、ルートファインディング能力は必要です。

また焼岳は分岐が多く、道に迷いやすいという特徴もあるので、GPSを携帯するなど対策をとることをおすすめします。

山小屋情報

焼岳は非常に人気の高い山であることから、山頂付近には山小屋・山荘・ホテルが15件点在します。

  • 焼岳小屋
  • 場所:新中尾峠
  • 電話:0263-94-2307
  • FAX:0263-94-2567
  • 営業期間:6月中旬~10月末まで

まとめ

日帰りで安全に登ることができる焼岳は、登山経験の浅い人でも安全に登ることができる山です。

北アルプス登山に憧れがあるものの、登山経験に自信がない人は、焼岳から挑戦してみるものよいでしょう。

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