苗場山

苗場山は新潟県と長野県の県境に位置する成層火山です。標高2145m日本百名山に選定され、山域は上信越高原国立公園に含まれています。

越後地方の名山としては全国的な知名度をもち、多くの登山客が訪れる人気の山です。

古くは修験道の聖地としても栄え、現在でも山頂には保食神の聖堂像や伊米神祠が祀られています。




苗場山について・概要

苗場山は成層火山の特色が強い地形をもち、侵食カルデラと山頂に4km四方にもおよぶ自然豊かな湿原を有します。

山頂湿原に群生する米の苗に似たミヤマホタルイやヤチスゲなどの水生植物が多いことが山名の由来になっています。

環境省が定める日本の重要湿原500にも選ばれています。

山の東側エリアはスキー場としても有名で、上越地域ではもっとも早く滑走できることでスキー愛好者に人気があります。

成層火山ではあるものの、最後の噴火が遅く頂上まで背の低い草木が多いつくし、夏場は草原を行く感覚で稜線を歩くことができます。

登山の人気シーズンは?

苗場山はスキー場が有名なことから冬山の印象が強いのですが、高山植物が芽吹く夏の季節が登山客の最も多いシーズンです。

山の一帯は豪雪地帯であり、5月中旬まで雪が残り登山適切期は比較的短期間です。

紅葉がはじまると、すぐに降雪するため、秋の登山はしっかりとタイミングを計る必要があります。

この山の魅力

苗場山の魅力は、頂上から見られる三国山脈から見られる雄大な展望と、山頂の神秘的な大湿原です。

植物が非常に豊富で広大な面積の花畑を見ることもできます。

苗場山が「天空の楽園」と表現されることが多いのも、この植物の豊富さが理由です。

登山の面から見ると、山麓までの交通が整っていて、全方位に登山口が点在します。

それにより初心者から上級者まで、それぞれの目的で登山を楽しむことができるのです。

登山のレベル

苗場山の登山レベルは中級から上級です。

湿原の付近には木道が整備されているとこもありますが、たいていは自然がそのまま残ったような山道も多くあります。

東側のスキー場の付近にはロープウェイやリフトはあるものの、登山目的の場合には登山口から頂上まではかなりの距離があるため体力と脚力が必要となります。

中腹あたりまでは粘土質な悪路や大きな岩の坂道があるルートもたびたび現れるので、初心者の登山者ではつらく感じることも多いでしょう。

主な登山ルート

苗場山は初心者から上級者まで様々なレベルの登山客が訪れます。

その差を分けるのが「ルート選び」になるので、慎重にリサーチする必要があります。

登山口~苗場山頂上ルート

国道405号からアクセスできる北西側にある登山口をスタート。

猿面峰を通過して苗場山頂を目指し、同じルートを戻り下山します。

ポピュラーな登山ルートであり、距離的には短いですが、傾斜と悪路があります。

標高差1350m、総距離8㎞所要時間7時間半になります。

小赤沢バス停~苗場山頂上ルート

国道405号にある小赤沢バス停をスタートし、ほぼ直線で頂上を目指します。

技術・体力両方が必要なルートです。

標高差1445m総距離17㎞所要時間8時間半になります。

冬山登山はできる?

苗場山は冬登山も人気があります。

東側スキー場からバックカントリーへ登れる「第5ロマンスリフト」を利用することでアクセスが容易になります。

夏場の登山口を利用する人もいますが、厳寒期は除雪が行き届いていないケースもあるので、かなり危険でハードな登山になる覚悟が必要です。

苗場山の冬は山全体が雪で覆われた銀世界を見られるのが魅力です。

山小屋情報

苗場山には3つの山小屋が設置されています。

体力を奪われる登山ルートがほとんどなので、登山ルートを検討する際には小屋の場所も把握しておきましょう。

  • 和田小屋
  • 場所:苗場山五合目
  • 電話:025-788-9221
  • FAX:025-788-9224
  • 営業期間:6月中旬~10月中旬、12月上旬~5月上旬まで

まとめ

甲信越屈指の知名度を誇り、スキー場も有名なため初心者向けだと勘違いされる苗場山ですが、意外に難易度の高い山であることを知っておく必要があります。

登山客も多く遭難事故はほとんどありませんが、事故・怪我が発生しやすく登山が難しい山なのです。

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