
12月のある土曜日、突然の友人の誘いに乗って筑波山登山に行ってきました。こんにちはーSakuraです。筑波山へは夕方近くに登り始め、様々な奇石などを楽しみながら約1時間半で日が沈む少し前に頂上に到着。
そして、そこからオレンジ色の夕陽を拝みました。冬の澄んだ空気のお陰で、なんと富士山も見られ、ラッキーデーでした。さらに日が沈んだ後は、夜景遺産にも認定を受けている筑波山から眺める関東平野の夜景を堪能しました。
寒さだけはとても堪えましたが、登山、夕陽、富士山、夜景と盛りだくさんの魅力が詰まった、とても貴重な半日となりました。誘ってくれた友人に感謝です。筑波山は私にとって身近な山で、これまでも何回か登ったことがありましたが、さらに新たな魅力を知る機会となりました。
突然の誘いに乗って「筑波山」登山決行
2018年12月15日(土)、その日の昼はある仲間との集まりがありました。その日はとても良い天気だったのですが、メンバーの一人から、「これから筑波山に行くので一緒にどう?」と誘われました。
時刻は既に午後2時。「今からですか!?」と驚きましたが、特に予定もなかったので、その急なお誘いに乗ってみることにしました。たまには衝動的に行動するのもいいですよねー!
筑波山は百名山の中でも最も標高が低く、気軽に登れるのが良いところです。登山靴などの装備ももちろんあった方がよいですが、なくても登れます。
私も特にその時は登山グッズを持っているわけではなかったけど、急いで運動靴とストレッチ性のある洋服に着替えて準備しました。
筑波山は男体山と女体山の2つの峰があります。私たちは、女体山側の「おたつ石コース」を登ることにしました。いくつかあるコースの中で、一番短いコースです。そうは言っても、山道は山道。
最初は階段が続くのですが、徐々に木の根や岩がごつごつしてくるので、しっかり踏みしめながら一歩一歩登ります。
あんまりのんびりしていると日が暮れてしまうので、少し焦りながら。
小型犬も飼い主さんと一緒に登山をしにきていて、体以上に大きい岩をひょいひょい登っていくのをうらやましく思いました。
どうやったらああいう身体能力がつくのでしょうね。
筑波山パワースポットで、パワーを得られず!?
「おたつ石コース」には大きな岩がたくさんあって、その形などから色々な名前が付けられています。
その一つがパワースポットとして知られているがま石です。
この石は、まるで大きなガマガエルが口を開けて、登山客を見下ろしているような姿をしているのです。
そして、このがま石の口に向かって小石を投げ、見事口の中に乗ったら良いことがあると言われています。
登山の休憩も兼て、私も試してみました。
しかし、何回投げても入りません(泣)。
それどころか、もともと口の中に入っていた小石をポロポロ落としてしまって、なんだかよくない兆し。
ガマの口は地面から2.5メートルくらいの位置にあったと思います。
子供でも挑戦でいきる高さなのですが、駄目でした。
諦めて先に進みます。
その他の印象的な岩に「弁慶七戻り」という岩がありました。
これは、頭上に大きな岩が引っかかっている狭い通り口で、あの弁慶さえも岩が落ちてくるのが怖くて7回後戻りしたという伝説がある岩です。
確かに、「もしこの岩が今落ちてきたら…」と想像すると怖い気持ちになりましたが、7回後戻りするほどではなく、ひょいと一瞬でくぐって通り抜けました。
がま石ではパワーをもらうことができませんでしたが、それからしばらくすると夕焼けの中に富士山のシルエットが浮かんできたではありませんか!さすが関東平野。
本当に遠くまで見渡すことができます。
そしてさすが富士山。
どんなに遠くからでも、その姿が見えるととても嬉しい気持ちになりますよね。
「来てよかったー!」と思った瞬間でした。
筑波山の二つの頂上…は断念
登り始めてから1時間半ほどで、まず女体山の山頂に到着しました。
夕方に登山した経験がそれまでなかったので、山頂から見る夕焼けの景色を堪能できて大満足でした。
それから、連絡路を通って男体山側の山頂まで行こうと思ったのですが、疲れていたこともあり、また夕暮れの時間が迫っていたこともあり、それは断念しました。
女体山側から見える山頂の写真だけ撮ってそれでよしということにしました。
女体山側の山頂には小さな神社があって、景色もよいのですが、それに比べると男体山側は殺風景です。
もしどちらかの山頂だけを選ぶのだとしたら、女体山をお勧めします。
連絡路には土産屋やちょっとして食事処が何店舗かありましたが、どれも閉まっていました。
ただでさえ標高が高く寒い山頂なのに加え、季節は12月、さらに日も暮れかかっていてとても寒かったです。
以前行ったときに、お団子を食べてとても美味しかったので、閉まっていたのは残念でした。
また、この連絡路は思った以上にぬかるんでいたり傾斜が急だったりと足場が悪かったです。
ロープウェイやケーブルカーで上まで来た女性の中にはパンプスのような靴の方もいて、見ていてかわいそうでした。
せっかくの可愛い靴が…。
それから小さいお子さん連れのご家族も少し大変そうでした。
関東平野の夜景を堪能
さて、実は今回の登山の一番の目的は、筑波山からの夜景を観ることでした。
そのため、午後の少し遅い時間から登り始めたのです。
12月のクリスマスシーズンは、筑波山の山頂でもイルミネーションがあります。
そして、ロープウェイもそれに合わせて運行時間を延長し、「スターダストクルージング」という名で夜間運航しているのです。
ただし、週末に限られますが。
筑波山は夜景遺産にも認定されている、夜景の名所なのをご存知でしょうか。
急な誘いに乗ったのは、一度はこの「スターダストクルージング」を試してみたいとずっと思っていたのもありました。
ロープウェイ乗り場の周りを中心にイルミネーションが飾られ、そこの展望台には大きなカメラを持った人たちが夜景の写真を撮るためにずっとスタンバイしていました。
夜景マニアの方たちでしょうか。
しかし、気温の寒いこと寒いこと。
ロープウェイ乗り場にはお土産屋さんが併設されているのですが、特に買うものもないのに中をウロウロして暖を取らせていただきました。
いよいよ暗くなってきて、ポツリポツリと下界の光が増えていきます。
最初は正直、「綺麗だけどこんなもんか」と思っていたのですが、日が沈み切るとどんどん夜景の光が広がっていって、とても美しい光景になりました。
寒いのを我慢したかいがありました!が、やはり限界は来てしまい、最後はお土産屋さんで甘酒をオーダーし、室内から窓を覗き込むように夜景を眺めました。
マフラーは頭からかぶって、口元まで隠して、完全に怪しい人のいでたちでした(汗)。
下りのロープウェーに乗ったのは、夜7時くらいだったと思います。
上も下も暗い中を進む夜の空中散歩は、日中のロープウェーとはまた一段と違った雰囲気でした。
やはりガラスを通すと夜景や星の光はそれほどはっきりと見られませんでしたが、それでも楽しかったです。
残念ながら私のスマートフォンで撮った夜景などの写真はとても公にできるようなクオリティではないため、まだ少し明るい時間帯のロープウェーの写真をご紹介しますね。
まとめ
筑波山に登ったのはこれが初めてではなかったのですが、夕方から夜にかけて滞在したのは初体験だったので、夕陽や夜景など、新しい魅力を味わうことができてとてもよかったです。
気軽に挑戦できる山ですし、都心からも遠くないので、ぜひもっと多くの方たちに筑波山を知っていただければと思います。
つつじの時期のケーブルカーからの光景なんかも、とても綺麗ですよ。