巻機山は新潟県と群馬県にまたがる三国山脈の一つです。山麓に機織りの女神である栲幡千姫命 が祀られていることや、山頂で美女が機織りをしていたという伝説に山名が由来していると言われています。

標高1967mで日本百名山に選定された名山です。

利根川や魚野川の源流であることから自然が豊富で、夏場では山頂までびっしりと緑が広がります。




巻機山について・概要

巻機山は本峰・牛ヶ岳・割引岳という3つのピークで構成されています。

登山の楽しみとして、この3つの峰を縦走するルートがよく取られています。

人の手が入らない、ブナ林などの原生林と草原が交互にあり、高山植物も豊富で見晴らしの良い印象があります。

日本の山としてはめずらしい自然環境であり、まるでアルプスの少女ハイジのような平坦でなだらかな山道が続きます。

巻幡権現として祀られる栲幡千々姫命への信仰があり、山岳信仰として今でも祭祀が行われます。

登山の人気シーズンは?

巻機山の登山シーズンは残雪期が終わる5月中旬から紅葉が色づき始める10月です。

この地域は豪雪地帯であり登山適切期は短めです。

非常に人気のある山ですので、その短い期間に多くの登山客が押し寄せ賑わいます。

この山の魅力

巻機山は植林がほとんどされていない手付かずの自然美を見ることができます。

タテヤマリンドウ・ハクサンコザクラ・アカモノ・イワイチョウ・マイヅルソウなど、高山でしか見られない希少な植物を目的に登山する人も多くいます。

見どころも多く、幻想的な雰囲気を放つ池塘の集まり、山道にときおり現れる大小の滝には「吹上の滝」「アイガメの滝」など名称がつけられています。

立体的で入り組んだ場所にある沢もあり、マイナスイオンを感じられるスポットしても近年人気が集まっています。

難所は中腹までに集中しており、火山ではないので頂上の環境が比較的おだやかです。

遠くに三国山脈を見ながら稜線にまっすぐ伸びた山道の歩行は登山の醍醐味だといえるでしょう。

登山のレベル

巻機山は、全体的にはなだらかに見えますが、実際に山道を進むとアップダウンも多くルートも長くなる傾向にあるので、難易度は上級レベルです。

選択するルートによっては沢渡りの必要があったり、浮石の多いガレ場を進むことがあり危険が伴います。

緊急の事態を想定してエスケープルートを事前に確保しておくことも大切です。

自分の体力と照らし合わせるルートの選定能力も必要ですので、初心者の方は必ず同伴者をつけることをおすすめします。

主な登山ルート

巻機山は草原部分が多く山道も複数通っているので、ルートバリエーションが豊富です。

見どころの多い山なのでできるだけ多くの名所を回れるルートを挙げてみました。

清水~ヌクビ沢~頂上ルート

清水をスタートし、巻道分岐を通過、ヌクビ沢へ抜けます。

割引岳を経て最高点に到着、九合目巻幡へ下り桜坂で出発ルート近くに合流し、下山するルートです。

巻機山登山としては短めに設定できるルートで、山頂付近をたっぷりと楽しむことができます。

標高差1730m、総距離15.9m所要時間10時間になります。

清水~牛ヶ岳~頂上ルート

スタート地点は清水、そのまま巻機山御機屋で頂上付近を楽しみヌクビ沢へ戻り、最高点と牛ヶ岳を目指します。

九合目巻機まで戻ってもと来た山道に合流し下山します。

標高差1980m、総距離18.6㎞、所要時間12時間になります。

冬山登山はできる?

巻機山は冬山登山も可能です。

ただし、山域は豪雪地帯なので真冬は避けたほうが良いでしょう。

巻機山は春と冬が混在するほど平均気温も低いので、3月4月でも十分に雪山を楽しむことができます。

もちろんルート選択は慎重に、フル装備でのぞむことが基本です。

山小屋情報

巻機山には避難小屋があります。

どうしても登山ルートの距離が長くなるので、休憩ポイントとしておさえておきましょう。

  • 巻機山避難小屋
  • 場所:巻機山井戸尾根九合目付近
  • 電話:025-773-6665
  • FAX:025-773-6710
  • 営業期間:通年(無人 )

まとめ

神話伝説が残る神秘性と自然美にあふれる巻機山は、日本らしい風景が楽しめる名山です。

なだらかなフォルムの山容ではありますが、意外に難易度の高い山なので登山プランは慎重に立ててのぞみましょう。

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