
2019年夏、会社の夏休みを利用し丹沢にある塔ノ岳へ日帰り登山に行ってきました。丹沢・塔ノ岳といえば名百山の一つです。こんにちはSakuraです。
以前大山に登ったことはありますが、塔ノ岳を登ったことはありませんでした。丹沢には様々な山があり、どれも一度は登ってみたい山ではあります。
しかしその中でも景観が素晴らしく登りがいがある、という話から今回初めてチャレンジしてきました。
今回は夏にいきましたが、他の季節の姿も観たくなる、圧巻される山でした。
丹沢へのスタートは秦野駅から
今回はヤビツ峠~三の塔~烏尾山~行者岳~塔ノ岳~大倉バス停コースです。都内から秦野駅までは小田急の乗り継ぎだけで行けるので楽チン。
秦野駅から神奈中バス・ヤビツ峠行きに乗り込みます。
平日は朝8時25分のバスを乗り過ごしてしまうと次が14時台になってしまうため絶対に遅刻出来ません。
丹沢登山・観光客向けに『丹沢・大山フリーパス』があります。発駅~本厚木・渋沢までの往復きっぷで、観光施設・飲食店などで優待・割引サービスを受けることが出来ます。
『Aきっぷ』『Bきっぷ』があり、『Aきっぷ』の方は大山ケーブルカーに乗ることが出来ます。
小田急・相鉄線各駅で購入可能です。私も『Bきっぷ』を購入しました。
天候は梅雨明けで快晴。
少しの緊張と、大きな楽しみを抱えて秦野駅から出発です!平日ということもあり混雑とまではいきませんが、客席が埋まるくらいには登山客がいました。
中高年の方のパーティーや親子連れ、単独で来ている男性がちらほら・・20代半ばの女性は私だけでした。
秦野駅からヤビツ峠まではバスで45分くらいです。
閑静な住宅街から山が近付いてくるにつれて緑が増えてきます。
そして山の中へ。山道をしばらく走るとヤビツ峠に到着です。ヤビツ峠からは大山方面と塔ノ岳方面に分かれます。
いよいよ登山開始ですが、ここで登山届を出しお手洗いも済ませておきましょう。
ヤビツ峠を出発すると、しばらくコンクリートで舗装された道路を歩いて行きます。車も通る道ですが、山道の為カーブが多く見通しは悪いです。気をつけて進みましょう。
登山口から三の塔へ
15分程歩くと登山口に到着です。登山口からはいきなり急な斜面を登ります。舗装されて階段の様になっていますが、段差がきつく一気に息切れします。
体力温存の為、休憩と水分補給を繰り返しながらゆっくり登って行きます。
周囲が森のようになっているので、日差しを遮ってくれるのが嬉しい。
しばらく登って行くと、道が開けてガレ坂になります。
眺めが最高!木々がなくなり、日差しが照りつけてくるので日焼け止めや帽子は必須です。
ウェアでも対策していきましょう。私は今回ベースレイヤーを長袖にしています。
更に歩くと階段です。周囲はまた木々に覆われ景色が遮られます。そして階段を登りきると最初の休憩スポット・二の塔到着です。この時、時間は10時45分。
登山口から約1時間半歩いてきたことになります。
二の塔はベンチテーブルがいくつかあり、広場の様になっています。
しかし、広場の為日陰はなく日差しが辛いです。
ここから更に約10分程歩いたところに休憩小屋もある三の塔があるので、日陰で休みたい時は一気に三の塔まで登ってしまった方がいいかもしれません。
三の塔には休憩小屋(売店や自販機はありません)・チップトイレがあります。二の塔より広い印象です。ここからの眺望も素敵です。
私は二の塔で休憩時間を取ってしまった為、あまりのんびりせずに先へ進みました。烏尾山へ向かいます。
烏尾山から塔ノ岳山頂へ!
緩やかな道をしばらく歩いていくと、今度は下り階段にぶつかります。
せっかくここまで登ってきたのに・・・テンションがやや下がりますが、頑張って降りていきます。
降りてしばらく行くと最初の難関、鎖場の登場です。鎖に頼りながら慎重に進みます。道も岩場が増え本格的になってきた感じです。
岩場を抜けるとちょっとした休憩スポットがありますが、その目の前には急な階段があり、それを登らないと烏尾山荘へは辿り着けません。
それにしても、森の中かと思えば急に視界が開けたり、辛いガレ場かと思えば緩やかな尾根道になったり。
景色がころころ変化するのが面白いです。塔ノ岳登山の醍醐味ですね。人気があるのがわかります。
烏尾山荘を越えたら今度は行者岳へ向かいます。烏尾山荘が折り返しポイントといったところでしょうか。
またまだあと半分。頑張ります。
行者岳を過ぎると塔ノ岳がだいぶ近付いてきた印象になります。たしか、この頃で12時近かったような。ここからがラストスパートです。
鎖場がまた登場するのですが、今度は90度近い斜面・・というよりもはや崖です。
崖を慎重に降りていく手順が必要になります。
降りているとすぐ近くに毛虫が!!怖かった・・夏は虫にも要注意です。
それを過ぎると舗装された尾根道とゆるやかな階段を登ります。
ここに来るまでにだいぶ体力を奪われているので、緩やかな道の時に少しでも回復を計ります。
とはいえ、この辺りは木々がなく、ダイレクトに日差しが照りつけるのでそれだけでもキツいです。
途中山小屋を通り掛かりましたが、平日だからか営業しておらず残念。
休日だと軽食の提供もある山小屋になります。
ここまできたら塔ノ岳山頂まではあと少し。
緩やかだけどキツい上り坂をクリアすると、塔ノ岳山頂到着です。
到着時間は13時30分。
もう少し早く到着したかったー。
塔ノ岳山頂を満喫
時間が時間なのでだいぶ周囲はガスってしまっていましたが、登りきった時の達成感はたまりませんね。
都会での生活ではあり得ない景色に見入ってしまいます。
夏休みバンザーイ!朝一緒のバスに乗り合わせた方々意外の人がちらほらいました。
大倉方面から来たのでしょうか。
登ってくる間に行動食として持参したおにぎりは食べきってしまったので、山荘でカップヌードルを購入。
山頂で食べるカップヌードルは格別でした。
お昼をし休憩も取ったところで下山します。チップトイレもあるのでしっかり済ませて行きましょう。
大倉尾根コースから下山
下山は大倉尾根コースを使います。大倉尾根は通称『バカ尾根』と言われており、その名の通りひたすら代わり映えのない尾根道を行くコースです。
整備された階段を降り、尾根道を進んで行くと『金冷やし』という鍋割山との合流ポイントがあります。
これを通過すると、なぜか階段を登らされ・・足が堪えます。
その先へ行くとガレ場があるのですが、これが大変。後方から来ていた方々に先に行ってもらい、慎重に降りていきます。
しばらくすると山荘があったので休憩です。
山荘は平日の為営業していませんでしたが、ベンチを借り念入りに足をマッサージ。だいぶ軽くなりましたよ。
山荘を過ぎると急な階段です。これをひたすら降りるとまたガレ場・・心が折れそうになりながらそれを過ぎると平らな道に出るのですが、それもつかの間。
階段地獄にガレ場地獄がまたやってきます。それを過ぎると山小屋発見。もう休憩です。
下山道は登りと違い山小屋が点在しているので嬉しいです。
念のため、また足を念入りにマッサージしてほぐします。
そこから先は緩やかな道が続きます。やっと気持ちに余裕が出てきました。
所々に茶屋があります・・・が、平日は営業していないのが残念でした。
キャンプ場も見つけましたよ。
ひたすら歩いて行くと、いつの間にか登山口を抜けて歩道に出ました。
16時52分の渋沢駅北口行きのバスに間に合うか・・最後の最後でまさかのダッシュ。
ギリギリ飛び乗りました。間に合って良かった。
まとめ
今回かかった時間はトータルで約7時間半。
登山中は景色を楽しみつつ、でも登るのに必死で、何か考える余裕なんてありません。
でも、その"無になる"状況が時には必要だと考えています。リセットですね。
登山はそれに適していて、終わってみると清々しくてまた行きたくなってしまうんです。次はどの山に行こうかな。