槍ヶ岳

槍ヶ岳は長野県と岐阜県の境に位置する飛騨山脈の山の一つです。標高3180m、日本の山岳の中で5位の標高を持ちます。

多くの登山者憧れの山でもあり、山頂はその山名になっている"槍"のように鋭く突出した形状で、非常に特徴的です。

主峰の大倉の脇には小槍・孫槍・曾孫槍とピークが連なり、大キレットを形成します。

日本百名山・新日本百名山・花の百名山に選定され、山全体が中部山岳国立公園に属しています。




槍ヶ岳について・概要

槍ヶ岳山頂は広範囲のカール地形です。

山頂を中心にピラミッド状に尾根が東西南北に伸び、山の北東側は「アルプス表銀座」へ、北西側は「アルプス裏銀座」と槍ヶ岳を中心として稜線が広がります。

山腹には氷河の侵食によって作られた槍沢・天上沢などの氷食谷が点在します。

山頂の荒々しさから「日本のマッターホルン」と称されます。

登山の人気シーズンは?

飛騨山脈に属する槍ヶ岳は冬長く厳しいため、安全に登ることができる夏場の短い期間が人気シーズンとなります。

槍ヶ岳は高山植物も豊富で、見どころにもなっていますが、積雪期と開花期が重なることで日程を決めるのも難しくなります。

短期間ですが、紅葉の時期は天候も穏やかで、登山客が増えます。

この山の魅力

槍ヶ岳の魅力は、なんといっても展望の良さです。

3180mという周囲を圧倒する標高から見える大パノラマは、槍ヶ岳登山の醍醐味だともいえます。

高い危険を伴いますが、頂上に達する前には断崖絶壁をはしごを登る必要があり、その苦労もまた本格的な登山の楽しみの一つだともいえます。

夏場の高山植物、広大なお花畑も絶景です。

登山のレベル

槍ヶ岳はガレ場・鎖場・ハシゴなど難所が続きますし、稜線は左右が落ちて狭く決して安全だとはいえません。

連続するピークと鞍部、そしてルート距離も長くなる傾向にあり体力・脚力が要求されます。

槍ヶ岳は日本の山岳の中でも屈指の上級者向けの山だといえるでしょう。

3000m超級の山であることから低体温症や高山病にも注意が必要になります。

ただし、選択するルートによっては難易度を下げることもできるので、上級者以外がまったく登らないということはなく、初心者~中級者でも楽しめるルートも存在します。

主な登山ルート

槍ヶ岳登山は、選択するルートが明暗を分けます。

自分と持っている装備のレベルを十分に考慮してルートを選びましょう。

上高地~槍ヶ岳2泊3日ルート

上高地をスタートし、横尾分岐を通り一ノ俣を進んで槍沢ロッジで宿泊。

2日目は天狗原分岐を通り槍ヶ岳へ登頂、槍の穂先へ登り、槍ヶ岳山荘で宿泊。

3日目は往路と同じ山道を戻り上高地でゴールします。

標高差1676m、総距離39㎞所要時間18時間になります。

新穂高温泉~槍ヶ岳2泊3日ルート

新穂高温泉をスタートし奥穂高登山口分岐を進み、滝谷出合を通過、槍平小屋で宿泊。

2日目は千丈沢乗越分岐を進み、飛騨乗越を経由、槍ヶ岳へ登頂し槍ヶ岳山荘で宿泊。

3日目は同じルートを使って下山。

標高差2090m、総距離27㎞所要時間16時間半になります。

冬山登山はできる?

槍ヶ岳は他の北アルプスの山同様、冬登山も可能ですが難易度はハイレベルです。

とくに山頂周辺の岩場では滑落の危険性も高くなりますので、冬登山に慣れている方以外は避けたほうが無難です。

またホワイトアウトしやすいの、ルートファインディング能力に長けている必要があり、少しのミスで命を危険にさらしてしまうということを自覚しておきましょう。

山小屋情報

槍ヶ岳には数多くの山小屋や山荘が点在します。

槍ヶ岳は宿泊登山が基本になるので、登山ルートを検討するときにも必要になります。

一例を挙げておきます。

  • 槍ヶ岳山荘
  • 場所:槍ヶ岳南直下
  • 電話:0263-35-7200
  • FAX:0263-35-0637
  • 営業期間:4月27日~11月3日まで

まとめ

「日本のマッターホルン」と称される槍ヶ岳は、登山愛好者ならば登攀意欲がかきたてられるはずです。

本格的な登山を目指し、これから世界の山を経験していきたい人の格好の練習の場にもなるでしょう。

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