日光白根山

日光白根山は栃木県と群馬県をまたいで位置する成層火山で、日光火山群の一つです。監視・観測体制の必要な活火山として選定され、最も新しい記録では2011年に火山性地震が観測されています。

日光火山群の中では唯一噴火の記録が残っている山です。

標高2578m、日本百名山にも選ばれていて、非常に雄大な山容を持ちます。




日光白根山について・概要

白根山は積雪が多く、白く雪で覆われることが名称の由来となっています。

最高峰である奥白根は溶岩ドームで、周辺には座禅山・前白根・五色山などの2000m級の山々に囲まれています。

頂上付近に五色沼・弥陀ヶ池などの湖沼があることで、周辺は非常に自然が豊富で高山植物の豊かな繁殖地です。

日光白根山は関東以北では最高峰であり、登山道には険しく難所も多く点在します。

登山の人気シーズンは?

日光白根山の登山は5月下旬から10月中旬くらいが人気です。

2000m超えの高山であることから平均気温も低く残雪期も2ヶ月間くらいあり、新緑が芽吹き出す5月中旬には一気に他の高山植物も萌え始めます。

GWでは季節的に微妙ですので、夏場に登山客が集中しやすいといえます。

この山の魅力

日光白根山は日光連山の盟主として堂々と威光を放つような存在感があります。

頂上からの展望は絶景で、360度の大パノラマを見ることができることが登山最大の魅力です。

中腹までの深い森林地帯と、頂上近くの森林限界を超えたあたりの荒々しい岩場は、火山に登る醍醐味があります。

また高山植物の宝庫でもある白根山は、シロネアオイなど固有種もあり、植物愛好や写真家の興味も惹きつけます。

登山のレベル

日光白根山は2500m超えの非常に高い山ですが、登山レベルは初級から中級です。

山頂までロープウェイでアクセスすることもできるので、体力のない人でも楽に頂上と各峰を縦走することが可能です。

また、観光ポイントでもある湯ノ湖湖畔まで自動車道が開通しているので、頂上へは東西からアクセスすることができます。

主な登山ルート

日光白根山はルートバリエーションが豊富です。

林道・山道はかなり整備されているので、単純に自分の体力から距離を算出するだけで、登山ルートを選ぶことができます。

山頂駅~日光白根山ルート

ロープウェイで山頂までアクセスしそこからスタートします。

七色平分岐を通り、日光白根山頂上に登り火口を周回してまた山頂駅に戻ります。

標高差817m、総距離7.3km所要時間は4時間になります。

湯元温泉バス停~奥白根ルート

湯ノ湖畔まで伸びる自動車道へバスなどでアクセスし湯本温泉バス停からスタートします。

前白根を通過して最高峰奥白根へ登頂、弥陀ヶ池、五色山を縦走し湯本温泉でゴールします。

大パノラマが楽しめるおすすめの登山ルートです。

標高差1440m、総距離12㎞所要時間8時間になります。

冬山登山はできる?

日光白根山は2500m超えの標高があるわりには、冬登山も安全に楽しむことができます。

白根山から湯ノ湖にかけてスキー場があることから、周辺の整備も十分にされているからです。

もちろん積雪期にはアイゼンピッケルなどの基本的な冬装備は必須です。

天候・積雪の具合によってはラッセルの必要もあるので、夏登山よりははるかに経験と技術は必要になります。

山小屋情報

日光白根山には頂上に山小屋が設置されています。

縦走プランで登山するときなどはかなり便利に利用することができるでしょう。

  • 五色沼避難小屋
  • 場所:前白根
  • 奥白根山鞍部
  • 電話:0288-21-1178
  • FAX:0288-21-1181
  • 営業期間:通年(無人)
  • 念仏平避難小屋
  • 場所:温泉ヶ岳北北西1㎞
  • 電話:0288-21-1178
  • FAX:0288-21-1181
  • 営業期間:通年(無人)

まとめ

日光白根山は非常に高い標高を持ちながらも初心者から上級者まで楽しめる山です。

また山麓には温泉や宿悪施設、観光スポットもたくさんあり、様々な楽しみ方ができます。